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公益財団法人としてスタートします
平素は、立花家史料館の活動にご支援ご協力を賜り誠にありがとうございます。
この度、当館の運営母体である「財団法人 立花財団」は、福岡県公益認定等審議会の答申を経て、福岡県知事より公益財団法人として認定されました。立花家史料館は本年12月1日より「公益財団法人 立花財団」による運営となりました。
史料館職員一同心新たに、公益法人としての責務を果たしいく所存でございます。旧来のご高配に厚く感謝申し上げますと共に、今後とも尚一層のご指導ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
平成26年11月吉日
公益財団法人 立花財団
立花家史料館
館長 植野 かおりp>
館長 ご挨拶
植野 かおり(うえの・かおり) 立花家史料館館長
昭和36年大分県別府市生まれ。昭和60年、九州大学文学部卒業。御花史料館学芸課長、同史料室長を経て平成25年12月より財団法人 立花財団 立花家史料館館長。専門は、近世美術(風俗絵巻)。九州諸藩の大名道具の悉皆調査・目録編纂事業にも数多く参画している。
このたび、財団法人立花財団の運営による、立花家史料館の館長に就任いたしました 植野かおり と申します。
当館のホームページにお越しいただき、ありがとうございます。
立花家史料館は、江戸時代に柳川を治めていた大名立花家の邸宅があった「御花畑」と呼ばれていたところにあります。敷地全体およそ七千坪は国指定名勝「立花氏庭園」でもあります。そしてこの場所は、現在、文化観光施設「柳川藩主立花邸 御花」となっています。
史料館には、立花家500年に渡る武具甲冑、茶道具、能道具、書画、等々およそ5千点にわたる大名道具と近代伯爵家資料を展示公開しています。
少し堅苦しいお話しになってしまいましたが、実は、当館は史料館としてはなかなかの老舗で、昭和26年秋から「御花歴史資料館」として立花家の大名道具の数々を公開していたことをご存知でしょうか。つまり、大名道具の保存公開については62年の歴史のあるエキスパート館のひとつであると自負しているのです。(現在の史料館棟が建てられたのは19年前のことになります。)
そして当館は立花家の歴史そのものを繋ぐ母体の地にあります。同家が柳川を城地として現在までおよそ400年という変転の歴史の中、たったひとつ変わらなかったことは、立花家の人々がここに留まり、史料が維持されてきたという事実です。旧大名家が暮らした地と歴史的建造物群という<空間>、大名道具という<もの>、立花家文書をはじめとする<記録>という三つの要素に加え、それを伝えてきた立花家の<くらし>というすべてがここに残されてきたことは、現代においてほとんど奇跡的といってよい幸運といえるでしょう。
平成25年12月3日、新体制となった立花家史料館は、― あのときも・今も・そしてこれからも ― 変わらずここにありつづける施設として、よりいっそう観覧者のみなさまに、この貴重なめぐりあわせから生まれる歴史の感動を体験いただく事を、最も大きな目標としております。
皆様のご来館を心よりお待ち申し上げています。
立花家史料館 概要
立花家史料館は江戸時代を通じて柳川を治めた大名、立花家に伝来する美術工芸品を収蔵しています。昭和26年に「御花歴史資料館」が発足し、柳川藩主立花邸「御花」の邸内において、大名道具の展示公開を行ってまいりました。平成6年には貴重な文化財を展示するのにより適した施設として、新たに「御花史料館」が開館、平成23年2月に「立花家史料館」と名称を変更しました。平成25年12月3日より、それまでの運営母体であった株式会社御花から財団法人立花財団が運営を引き継ぐこととなりました。平成26年12月1日には、福岡県知事より公益財団法人として認定をいただき「公益財団法人立花財団」としてスタートいたしました。
コレクションについて
当館は、柳川藩主家時代、そして近代伯爵家時代にわたる立花家の美術工芸品を展示公開しております。国宝1点、重要文化財1点を含む約5,000点の美術工芸品は、近世大名立花家の誕生から現在まで400年以上の長い時間をかけて形成され、連綿と受け継がれてきた貴重な歴史史料でもあります。
旧大名家が所蔵する美術工芸品の多くは、明治維新や第二次世界大戦後の混乱期に流失し、今日までまとまった形でコレクションが維持されている例は、それほど多くありません。立花家の場合も大名家時代、伯爵家時代それぞれの御道具類は部分的に失われています。しかし、現在まで伝えられている史料の質と量は大名家・伯爵家の生活を物語る高いレベルにあるといえます。
個々の美術工芸品としての価値はもちろんのこと、それらが結びつくことで歴史のダイナミズムを再現できることが立花家伝来史料の最大の魅力といえます。
■名称 |
立花家史料館 |
■所在地 |
〒832-0069 福岡県柳川市新外町1(国指定名勝 立花氏庭園内)
アクセスマップはこちら |
■TEL |
0944-77-7888 |
■館長 |
植野かおり |
立花家史料館年報 第5集
立花家史料館年報 第6集
立花家史料館年報 第7集・第8集
立花家史料館年報 第9集
立花家史料館年報 第10集
立花家史料館のあゆみ
1937 昭和12年5月 |
「剣 銘 長光」が重要文化財に指定される |
1951 昭和26年 |
旧伯爵邸内にて伝来品・民具類を展示する「御花歴史資料館」を開館
初代館長 北島清恵氏 |
1952 昭和27年12月 |
「大友文書」「立花文書」が福岡県文化財に指定される |
1953 昭和28年11月 |
「短刀 銘 吉光」が国宝に指定される |
1955 昭和30年3月 |
敷地内の庭園「松濤園」が福岡県名勝に指定される |
1978 昭和53年8月 |
敷地内の庭園「松濤園」が国名勝に指定される |
1994 平成6年4月 |
株式会社御花が文化財展示施設として「御花史料館」を新築・開館 |
1994 平成6年5月 |
御花史料館開館記念 松濤園薪能 |
2003 平成15年11月 |
第12回大名道具収蔵館集会を御花で開催 |
2004 平成16年5月 |
御花文化講座開始 |
2004 平成16年6月 |
「立花家文書」が重要文化財に指定される |
2004 平成16年10月 |
国重要文化財指定記念特集展示「立花家文書」展
記念講演会 「柳川の文化財」田渕義樹氏
「『立花家文書』でわかること」白石直樹氏 |
2007 平成19年1月 |
立花伯爵邸修復完成記念特集展示「立花伯爵家のくらしと文化」 |
2008 平成20年12月 |
立花宗鑑が館長に就任
日本三大つるし飾りサミット記念特集展示「雛の節句とつるし飾り」 |
2009 平成21年1月 |
福岡県立美術館特別展「柳川・立花家の至宝」展
特別記念講演会「武将たちの友情―立花宗茂と島津義弘―」山本博文氏 |
2010 平成22年11月 |
特別展「立花宗茂―慶長15年「宗茂」の名乗りから400年―」
特別記念講演会「武将立花宗茂の虚像と実像」中野等氏 |
2011 平成23年2月 |
「立花家史料館」に名称を変更 |
2011 平成23年7月 |
国名勝指定記念特集展示「立花氏庭園の世界―七千坪に遊ぶ・和む・学ぶ」 |
2011 平成23年9月 |
全敷地7千坪が国名勝「立花氏庭園」に追加指定される |
2011 平成23年10月 |
都城島津伝承館 特別企画展「柳川立花家と島津家」 |
2013 平成25年2月 |
特別展「誾千代姫伝説と立花家記」
同時開催「ワカマツカオリ・イラスト展―挿し絵でたどる『まりしてん誾千代姫』の世界―」 |
2013 平成25年12月 |
一般財団法人 立花財団設立
初代理事長に立花宗鑑、館長に植野かおりが就任 |
2014 平成26年12月 |
公益財団法人 立花財団に移行 |