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国宝 短刀 銘 吉光
こくほう たんとう めい よしみつ
鎌倉時代 刃長23.2cm 内反
立花家の先祖が足利尊氏に従って上京した時、建武3年(1336)に京にて武勲をたて、尊氏から拝領したという伝承をともなう短刀で、立花家代々の什宝として特に大切にされてきた。吉光は山城国(京都)の刀工で、通称を藤四郎といい古来短刀の名手として知られた。本作はその中でも特に見幅が広く、先がかすかに内側に反っている姿は包丁と似ている。700年以上を経た今なお健体で、全体のすがた、刃文、地肌すべてが格調高く力強い名刀である。