立花家史料館 Tachibana Museum

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女性の衣裳と調度

紫縮緬地御殿、枝折戸、御所車模様打掛

紫縮緬地御殿、枝折戸、御所車模様打掛

むらさきちりめんじごてん、しおりど、ごしょぐるまもよううちかけ

江戸時代後期 12代藩主立花鑑寛室 純姫所用

打掛は武家女性が表着として用いた裾の長い小袖で、帯を締めた上から羽織って着用した。衣裳全面に風景を白く染め残してあらわし、刺繍や摺匹田(鹿の子絞りを模して染めた斑点状の模様)の技法で、御殿、枝折戸、御所車をあらわす。武家女性の衣裳に典型で的な衣裳であり、風景の中に象徴的にモチーフを配置することによって、ある特定の和歌や文学、能などの物語を暗示していると考えられる。

御花 立花財団