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展示構成

第1部 二人の父―紹運と道雪―

戦国時代の終わりにあらわれた青年武将・宗茂の二人の父―実父紹運と養父道雪―が遺した刀剣、後の宗茂夫人となる、わずか七歳の誾千代姫にすべてを託した道雪の譲り状(重要文化財)、そして勇将宗茂登場を物語る文書(重要文化財)の展示から始まります。

長光
重要文化財
剣 銘 長光
鎌倉時代
初代藩主
立花宗茂所用

雷切丸
脇差
無銘(雷切丸)

鎌倉時代
〜室町時代
戸次道雪所用

戸次道雪譲状写(立花文書)
重要文化財
戸次道雪譲状写(立花文書)
天正3年(1575)5月28日

第2部 西国無双―武と花―

第1章 武の姿

豊臣秀吉に「九州の一物」と激賞され、柳川を城地とする筑後の大名となった宗茂の武人としての姿を、遺された武具を中心とした展示で再現します。特に戦国時代の軍装を彷彿とさせる宗茂の具足とその親衛隊が揃って身に付けた金箔押兜の集団露出展示は今回の展示の見どころです。

鉄皺革包月輪文最上胴具足 width=
鉄皺革包月輪文最上胴具足
桃山時代
初代藩主 立花宗茂所用

金箔押桃形兜
金箔押桃形兜
桃山時代

三日月図軍扇
三日月図軍扇
桃山時代〜江戸時代初期
初代藩主 立花宗茂所用

火縄銃
火縄銃 銘 墨縄
桃山時代
初代藩主 立花宗茂所用

豊臣秀吉判物(立花文書)
重要文化財
豊臣秀吉判物(立花文書) 天正14年(1586)9月10日

第2章 花の姿

豊臣大名として活躍する宗茂の、京都や博多の一級文化人との交流を通して磨かれた文事面の資料を展示します。茶の湯全盛時代の茶道具の名品や和歌、香道、蹴鞠に関わる文書資料から洗練された文化人としての姿をイメージして下さい。

呂宋壺
呂宋壺
明時代
中国

墨吹茶碗
墨吹茶碗
朝鮮王朝時代
朝鮮

茶杓
茶杓
桃山時代
伝 千利休

第3部 激流―奇跡の復活―

第1章 天下分け目

関ヶ原の合戦に際して、秀吉への恩義から西軍に加担したため、領地を失い浪牢の身となった宗茂の書状を展示します。また、家臣団のイメージを彷彿とさせる、当時流行した変わり兜の数々の展示も注目です。

黒漆塗大文字形兜
黒漆塗大文字形兜
江戸時代初期

黒漆塗兜巾形兜
黒漆塗兜巾形兜
江戸時代初期

第2章 柳川へ再び

関ヶ原合戦以降、筑後一国を支配していた田中氏に後継がなく、断絶となると、宗茂は柳川の大名として再び返り咲きます。再封決定から、柳川での領国支配体制を整えてゆく経緯を、立花文書(重要文化財)の展示を通してたどってゆきます。

柳川旧城図
柳川旧城図  大正3年(1914) 中野春翠筆

第3章 天草・島原の乱

数ある島原の乱を描いた絵図のなかでも、記載の詳細さと正確さが第一級であると評価されている『嶋原御陣図』(重要文化財)は必見です。この乱に参戦した宗茂、忠茂が着用したと伝わる具足や武具、忠茂自筆の原城総攻撃における立花勢の詳細な記録を展示します。

伊予札縫延栗色革包仏丸胴具足
伊予札縫延栗色革包仏丸胴具足
桃山時代
初代藩主 立花宗茂所用

軍旗
軍旗
江戸時代初期

鉄黒漆塗碁石頭伊予札縫延丸胴具足
鉄黒漆塗碁石頭伊予札縫延丸胴具足
江戸時代初期
二代藩主 立花忠茂所用

第4部 晩年―立斎宗茂―

晩年、立斎と号した宗茂の日々を物語る様々な資料の展示を通して、徳川秀忠、家光に寵愛され、忠茂へ情愛を注いだ宗茂の人物像にせまります。

瀬戸茶壺 銘 養老
瀬戸茶壺 銘 養老
江戸時代初期

能面 猩々
能面 猩々
江戸時代初期

香木
香木 蘭奢待
江戸時代初期に伝来

第5部 家紋—誉と祈り—

宗茂が身につけていた遺品から家紋の謎に迫ります。

杏葉紋蒔絵櫛箱と櫛
杏葉紋蒔絵櫛箱と櫛
江戸時代初期
初代藩主 立花宗茂所用

祇園守蒔絵脇当
祇園守蒔絵脇当
桃山時代
初代藩主 立花宗茂所用

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