立花家史料館 Tachibana Museum

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特集展示「立花家の甲冑よろいかぶと」-よくわかる甲冑の見方-

平成23年4月23日(土)〜7月3日(日)

立花家史料館 立花家の甲冑 2011年4月23日〜2011年7月3日

立花家史料館には、柳川藩主立花家歴代当主の甲冑や武具類が多数収蔵されています。常設展示でもおなじみの具足展示の場合、甲冑にあまりなじみのない鑑賞者にとっては、甲冑がどのような部品で組み合わされているのか、どのように着付けられているのかがわかりにくいという難点があります。また、武具甲冑の用語はどれも難しいという感想を持たれる方も少なくないでしょう。

今回の特集展示では、立花家歴代の甲冑の特徴をみせるだけでなく、八代藩主立花鑑寿の豪華な復古調具足の全部品を展開して着付順に展示するという手法も試みました。通常展示ではなかなかみせることのできない、下着類だけでなく、鎧櫃(よろいびつ:甲冑の収納箱)にいっしょに納められている指揮具、御守、折紙(甲冑の鑑定書)などすべて展示しています。

ご自宅で五月人形の甲冑を飾付けされる方にとっても、本物の部品と飾りを知ることのできる興味深い展示ではないかと思います。

出品リスト

刀と拵
名称 制作年代 所用者
刀 無銘 郷義弘
かたな むめい ごうよしひろ
南北朝時代 七代藩主 立花鑑通
黒笛巻塗鞘打刀拵
くろふえまきぬりうちがたなこしらえ
江戸時代後期  
紅地銀襴宝尽し文刀袋
べにじぎんらんたからづくしもんかたなぶくろ
江戸時代後期  
潤塗祇園守紋蒔絵刀筒
うるみぬりぎおんまもりもんまきえかたなづつ
江戸時代後期  
黒漆塗唐草藤巴紋蒔絵刀箱
くろうるしぬりからくさふじともえもんまきえかたなばこ
江戸時代中期  
さまざまな兜
名称 制作年代 所用者
黒漆塗大文字形兜
くろうるしぬりだいもんじなりかぶと
江戸時代初期 七代藩主 立花鑑通
黒漆塗烏帽子形兜
くろうるしぬりえぼしなりかぶと
江戸時代初期 七代藩主 立花鑑通
黒漆塗獅子頭形兜
くろうるしぬりししがしらなりかぶと
江戸時代初期 七代藩主 立花鑑通
黒漆塗兜巾形兜
くろうるしぬりときんなりかぶと
江戸時代初期 七代藩主 立花鑑通
黒漆塗六十四間小星兜
くろうるしぬりろくじゅよんけんこぼしかぶと
江戸時代初期 七代藩主 立花鑑通
具足の全部品
名称 制作年代 所用者
鉄黒漆塗紫糸威最上胴丸具足
てつくろうるしぬりむらさきいとおどしもがみどうまるぐそく
江戸時代後期 八代藩主 立花鑑寿
 下帯 したおび    
 具足下 ぐそくした    
 小袴 こばかま    
 脚絆 きゃはん    
 貫 つらぬき    
 脛当 すねあて    
 佩楯 はいだて    
 籠手 したおび    
 下帯 こて    
 胴 どう    
 草摺 くさずり    
 弦走韋 つるばしりがわ    
 栴檀板 せんだんのいた    
 鳩尾板 きゅうびのいた    
 繰締緒 くりじめのお    
 袖 そで    
 下帯 したおび    
 喉輪 のどわ    
 揉烏帽子 もみえぼし    
 面頬 めんぽう    
 兜 かぶと    
 前立 まえだて    
 忍緒 しのびのお    
 陣羽織 じんばおり    
 結袈裟 ゆいげさ    
 頭巾 ずきん    
 御守 おまもり    
 陣貝 じんがい    
 采配 さいはい    
 収納袋 しゅうのうぶくろ    
 折紙 おりがみ    
 具足櫃 ぐそくびつ    
朱漆塗弓
しゅうるしぬりゆみ
江戸時代初期 初代藩主 立花宗茂
金溜地塗籠弓
きんだみじぬりごめゆみ
江戸時代初期 初代藩主 立花宗茂
逆頬箙
さかつらえびら
江戸時代後期  
黒漆塗祇園守紋蒔絵箙
くろうるしぬりぎおんまもりもんまきええびら
江戸時代後期  

ゆがけ
江戸時代初期
〜中期
 
調度掛と弓矢
ちょうどかけとゆみや
江戸時代  
歴代の武具甲冑 戦の時代
名称 制作年代 所用者
鉄皺革包月輪文最上胴具足
てつしぼかわづつみがちりんもんもがみどうぐそく
桃山時代 初代藩主 立花宗茂
日月梵字軍扇
じつげつぼんじぐんせん
桃山時代〜
江戸時代初期
初代藩主 立花宗茂
紙采配
かみさいはい
江戸時代初期 初代藩主 立花宗茂
伊予札縫延栗色革包仏丸胴具足
いよざねぬいのべくりいろかわつつみほとけまるどうぐそく
桃山時代 初代藩主 立花宗茂
金箔押桃形兜
きんぱくおしももなりかぶと
桃山時代  
黒漆塗桃形兜
くろうるしぬりももなりかぶと
江戸時代初期 初代宗茂あるいは二代忠茂
碁石頭伊予札縫延丸胴具足
ごいしがしらいよざねぬいのべまるどうぐそく
江戸時代初期 二代藩主 立花忠茂
日月図軍扇
じつげつずぐんせん
江戸時代初期 二代藩主 立花忠茂
紙采配
かみさいはい
江戸時代初期 二代藩主 立花忠茂
黒漆塗骨牌鉄繋畳具足
くろうるしぬりかるたがねつなぎたたみぐそく
江戸時代初期 二代藩主 立花忠茂
歴代の武具甲冑 泰平の時代へ
名称 制作年代 所用者
鉄錆地桜文亀甲鉄繋畳具足
てつさびじさくらもんきっこうがねつなぎたたみぐそく
江戸時代初期 三代藩主 立花鑑虎
黒羅紗包満智羅
くろらしゃつつみまんちら
江戸時代初期 三代藩主 立花鑑虎
具足櫃
ぐそくびつ
江戸時代初期 三代藩主 立花鑑虎
金梨子地日月図軍配
きんなしじじつげつずぐんばい
江戸時代初期 三代藩主 立花鑑虎ヵ
日月図軍扇
じつげつずぐんせん
江戸時代初期 三代藩主 立花鑑虎ヵ
金采配
きんさいはい
江戸時代初期 三代藩主 立花鑑虎ヵ
具足袈裟
ぐそくげさ
江戸時代初期 三代藩主 立花鑑虎
偈:鉄文道智(福厳寺開山)
具足袈裟
ぐそくげさ
江戸時代初期 三代藩主 立花鑑虎
偈:悦堂元逸(福厳寺第三代)
犀図蒔絵鞍・鐙
さいずまきえくら・あぶみ
江戸時代初期 四代藩主 立花鑑任
歴代の武具甲冑 正統の継承
名称 制作年代 所用者
鉄錆地雲龍文打出縦矧二枚胴具足
てつさびじうんりゅうもんうちだしたてはぎにまいどうぐそく
江戸時代中期 四代藩主 立花鑑任
萌葱羅紗陣羽織
もえぎらしゃじんばおり
江戸時代初期
〜中期
四代鑑任〜七代鑑通
鉄錆地雲龍文打出縦矧両引合胴具足
てつさびじうんりゅうもんうちだしたてはぎりょうびきあわせどうぐそく
江戸時代中期 七代藩主 立花鑑通
鉄黒漆塗本小札紺糸威胴丸具足
てつくろうるしぬりほんこざねこんいとおどしどうまるぐそく
江戸時代後期 九代藩主 立花鑑賢
紙采配
かみさいはい
江戸時代後期 九代藩主 立花鑑賢
日月軍扇
じつげつぐんせん
江戸時代後期 九代藩主 立花鑑賢
鉄黒漆塗萌黄糸素懸威最上胴具足
てつくろうるしぬりもえぎいとすがけおどしもがみどうぐそく
江戸時代後期
(安政6〜7年)
十二代藩主 立花鑑寛
紫羅紗筒袖陣羽織
むらさきらしゃつつそでじんばおり
江戸時代後期 十二代藩主 立花鑑寛
緋羅紗陣羽織
ひらしゃじんばおり
江戸時代後期 十二代藩主 立花鑑寛

御花 立花財団