「雷切丸」をはじめ、国宝「短刀 銘吉光」や重要文化財「剣 銘長光」など、初代柳川藩主・立花宗茂ゆかりの刀剣を中心に、立花家の歴史をものがたる刀剣と刀装具を紹介。わかりやすい解説とともに、刀剣の美しさをお楽しみください。
1 刀を身につける | ||
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名称 | 時代 | 作者 |
黒笛巻塗鞘打刀拵 | 江戸時代後期 | |
潤塗祇園守紋蒔絵刀筒 | 江戸時代末期〜明治時代 | |
2 刀装具にみる彫金技法 | ||
名称 | 時代 | 作者 |
雪華文透鐔 | 江戸時代 | |
雲龍金象眼鐔 | 江戸時代初期 | 後藤光春 |
波に翔鶴図小柄 | 江戸時代中期 | 後藤全乗 |
仁王図目貫 | 江戸時代 | |
鯱図大目貫 | 江戸時代 | |
3 名刀を語り継ぐ | ||
名称 | 時代 | 作者 |
新田義貞朝臣長刀図 | 寛政4年(1792) | |
御腰物由来覚写 | 江戸時代 | |
4 立花家の宝刀 | ||
名称 | 時代 | 所用者 |
【国宝】短刀 銘 吉光 | 鎌倉時代 | 室町幕府初代将軍・ 足利尊氏から拝領 |
脇指 無銘(雷切丸) | 鎌倉時代〜室町時代 | 戸次道雪〜立花宗茂 |
刀 無銘 伝兼光 | 南北朝時代 | 初代柳川藩主・立花宗茂 |
脇指 銘 貞宗 | 室町時代 | 初代柳川藩主・立花宗茂 |
短刀 銘 安吉 | 南北朝時代 | 初代柳川藩主・立花宗茂 |
【重要文化財】剣 銘 長光 | 鎌倉時代 | 初代柳川藩主・立花宗茂 |
刀 無銘 伝鄕義弘 | 南北朝時代 | 7代柳川藩主・立花鑑通 |
鑓 銘 兼勝作 | 室町時代 | |
5 柳川ゆかりの刀剣 | ||
名称 | 時代 | 所用者 |
脇指 銘 柳川住直安 | 江戸時代後期 | |
鑓 銘 柳川住源信国吉英作 | 江戸時代後期 | |
薙刀 銘 山城大掾藤原国次 | 江戸時代 |
徳川将軍家の城下町として急発展した江戸八百八町。江戸時代も時を重ねると、太平の世のもとに都市文化が成熟して、文芸や信仰と結びついた新名所がうまれてきます。とくに江戸の東境の隅田川流域は、多数の寺社や吉原遊廓があるため、次々と名所がつくられ、様々な形で描かれるようになります。
江戸っ子はもちろん、参勤交代で上京した各藩の人々も、江戸の名所を楽しんでめぐり、描かれたながめを、国元への土産としました。柳川藩主立花家も例外ではなく、名所を描いた絵や盃が伝来しています。。
柳川の地に残された「江戸時代の江戸のながめ」をならべて、名所めぐりと洒落こみましょう。