初代藩主・立花宗茂が元和6年(1620)に柳川に再封されて以来、明治維新まで代々柳川藩11万石を治めてきた立花家。江戸時代の立花家は、大名として、家格に相応しい刀剣を多数所持していましたが、現在、立花家史料館が所蔵する立花家伝来の刀剣は、20口にも及びません。しかし、これらは立花家にとって最も重要な意味をもつ刀剣類であり、それぞれの刀にまつわる逸話には、立花家の歴史が映し出されています。
本特集展示では、柳川藩主立花家に伝来した刀剣、特に初代藩主・宗茂にゆかりの深い刀剣を中心にご紹介します。名刀といわれる刀剣の機能美を、立花家の歴史とあわせてお楽しみください。
柳川藩の礎を築いた立花宗茂(1567〜1642)。およそ400年前に生きていた宗茂の姿は、長い年月を経て残された古文書類から、少しずつ明らかにされてきています。しかし、記録から読み取ることができるのは、宗茂のある一面でしかありません。
宗茂にまつわる品々は、藩祖を敬う気運から、現代にいたるまで、立花家にて大切に受け継がれてきました。収納された箱に残る、宗茂ゆかりという表記を、盲信することはできませんが、立花家では確かにホンモノとして伝来してきたのです。
本スポット展示では、立花家に伝来した宗茂ゆかりの品から、その姿をプロファイリングしていきます。読み取ることができる情報は限定されていますが、眼前に残る伝来品から、それを愛用していた宗茂の姿を想像していただけましたら幸いです。
本展示担当学芸員によるギャラリートークです。
特集展示とスポット展示について2本立で開催いたします。
どうぞご自由にご参加ください。
※開始時刻に立花家史料館展示室受付にお集まりください。
■開催日:2015年5月17日(日)
①11:00〜 特集展示「刀を見る、伝来を知る-柳川藩主立花家の刀剣-」 45分程度
②14:00〜 スポット展示「初代柳川藩主・立花宗茂-伝来品からプロファイリング-」 45分程度