立花家史料館 Tachibana Museum

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新春特集展示「めでたづくし」

平成24年12月28日(金)〜平成25年1月27日(日)

新年を迎える私たちの身の回りは、おなじみの「松竹梅」や「鶴亀」をはじめ、様々なおめでたい文様で飾られています。現代を生きる私たちがおめでたいと感じる文様には、古くから、無病息災、安寧長寿、五穀豊穣、商売繁盛、子孫繁栄などの祈りが込められてきました。

新春特集展示「めでたづくし」では、柳川藩主立花家に伝来した美術工芸品のなかから、「新年を寿ぐ」「鶴亀」「七福神-布袋と恵比寿-」「竜虎」「松竹梅」「一富士二鷹三茄子」という6つの言葉に注目し、おめでたい意匠をあらわす絵画をはじめ、柳川藩の最後の藩主となった立花鑑寛の書、朱漆塗の盃、鐔や目貫などの刀装具、能装束を、展示室に集めてみました。特に、盃や刀装具は、小さな画面に込められた技術の精密さも合わせて楽しめます。

お正月の立花家史料館は、まさに「めでたづくし」です。新しい年の幸いを祈る気持ちは、今も昔も変わりがありません。昔、殿さまの身の回りを彩っていたおめでたい文様が、今、当館展示室でご覧いただけます。年のはじめに是非、豪華な殿さま気分を味わっていただきたいと思います。

出品リスト

新年を寿ぐ
名称 時代 作者
中諫鼓鳥左松旭右竹月図 江戸時代中期 狩野祐清英信
注連縄飾絵黒楽茶碗 江戸時代中期  
鶏鳴図蒔絵盃 江戸時代後期  
宝船に扇祇園守紋蒔絵盃 江戸時代後期  
寿字蒔絵盃    
七宝文十二支図蒔絵盃    
白地鱗文摺箔 江戸時代後期  
鶴亀
名称 時代 作者
松に鶴図蒔絵重ね盃    
竹に亀図蒔絵盃 江戸時代後期 壽鶴斎久孝
鶴丸透鐔 無銘 江戸時代  
瑞亀図笄 無銘 江戸時代  
紺地花菱亀甲に桐飛雲文厚板 江戸時代後期  
七福神-布袋と恵比寿-
名称 時代 作者
楽布袋香合 江戸時代中期  
梨地布袋図蒔絵香合 江戸時代後期  
布袋図目貫 無銘 江戸時代  
恵比寿釣図小柄 無銘 江戸時代初期  
恵比須図 近代 島村菅尾
竜虎
名称 時代 作者
雲龍図目貫 無銘 江戸時代  
猛虎図二所物 江戸時代初期 小柄:紋祐乘
目貫:後藤光昌
龍虎図 江戸時代  
松竹梅
名称 時代 作者
山水図 大正6年(1917)頃 松藤山風
一大字「松」 江戸時代後期〜明治時代 12代柳川藩主 立花鑑寛
半切一行書「青松多寿色」 江戸時代後期〜明治時代 二条斉敬
竹図 江戸時代中期〜後期 画・賛 皆川淇園
一行書「紅梅帯零香」 明治41年(1908) 12代柳川藩主 立花鑑寛
梅に鶯図蒔絵盃 江戸時代中期 古満巨柳
金塗紅梅白梅花図蒔絵盃 江戸時代 台忍斎
一富士二鷹三茄子
名称 時代 作者
富岳図 近代 平野五岳
富岳図 近代 龍駿介
旭鷹図 江戸時代後期〜明治時代 吉沢雪庵
茄子透鐔 桃山時代  

御花 立花財団