春は花の季節です。梅の香りに春のおとずれを知り、ふくらむ蕾に気持ちが浮き立ちます。満開の桜には誰もが心おどらせ、各所で花見の宴がひらかれることでしょう。
立花家史料館の春のテーマ展は「花らんまん」。当館が所蔵する5千点以上もの美術工芸品のなかから、咲きほこる花を描いた絵画や能装束、様々な技法で可憐な花をあらわした工芸品、華やかな宴を彩る酒器や茶弁当、艶やかな花のような美人画、姫さまたちの豪華な婚礼調度など、選りすぐりの名品をあつめてきました。寒い屋外より一足先に、展示室での贅沢な花見の宴をお楽しみください。
また、当館平常展示では、歴代藩主の甲冑や、立花家の姫さまたちから大切に受け継がれてきた雛人形と雛調度を展示。「柳川の雛祭り さげもんめぐり」[平成28年2月11日(祝・木)〜4月3日(日)]の期間中には、「さげもん」(吊るし雛飾り)であざやかに彩られた街と、当館の展示室と、柳川の春を満喫していただけます。