立花家史料館は、柳川藩主立花家に伝来した5千点以上の大名道具を収蔵しています。収蔵品には、歴代藩主の甲冑や刀剣などの武具類はもちろんのこと、掛軸や屏風などの絵画作品もあれば、藩主の身の回りを彩った文房具や茶道具、姫さまたちの婚礼のために調えられた蒔絵の調度などの美術工芸品もあり、江戸時代の大名家の暮らしぶりをうかがい知ることができます。
このたび、夏休み期間にあわせて開催するテーマ展示「あつまる!アニマル!たまに・・・お化け?」では、伝来の大名道具のなかから、こどもたちが親しみやすいように、動物があらわされた作品を集めて展示します。展示室には、楽しみながら大名道具を学べる「お題」が設定され、おとなもこどもも気軽に挑戦できるようになっています。
本展示のお勧めは、江戸時代後期に描かれた「芸州武大夫物語絵巻」。広島県の武士・稲生武大夫が16歳のときに30日間にわたってお化けと対決した実話を元に、全3巻もの長い絵巻が作られました。このたびこの絵巻を6期に分けて初めて全公開します。
また、同時に常設展示「立花家の花・文・武」も開催します。
「あつまる!アニマル!たまに・・・お化け?」展の期間中、御花では、大人も楽しめる子供向けイベントを開催しています。どうぞお気軽にご参加ください。
夏休み特別企画 こどももおとなも日本美術を楽しもう
「あつまる!アニマル!たまに・・・お化け?」イベント(PDF)
おさるのぽーず まねしてみる? | ||
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名称 | 制作年代 | 作者 |
猿図 | 江戸時代中期〜後期 | 森 祖仙 |
かくれんぼ さがしてみる? | ||
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名称 | 制作年代 | 作者 |
茶皺革地腰差煙草入 | 江戸時代末期〜明治時代 | |
茶皺革地腰差煙草入 | 江戸時代末期〜明治時代 | |
賀茂人形 起上り鼠 | 江戸時代後期 | |
賀茂人形 犬 | 江戸時代後期 | |
毛植細工人形 犬 | 江戸時代後期 |
へんしんあにまる さがしてみる? | ||
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名称 | 制作年代 | 作者 |
獅子香炉 | 江戸時代後期 | |
楽焼象香合 | 江戸時代初期 | 伝 楽三代 道入 |
瑠璃釉蝦蟇香合 | 江戸時代初期 | |
鉄釉獅子香炉 | 江戸時代 | |
牛に唐子文鎮 | 江戸時代後期 | 染付山水人物文水注 | 江戸時代末期〜明治時代 | 沢田 舜山 |
猿公水指 | 中国明時代(17C) | |
染付兎形屏風立 | 江戸時代後期 |
ぜんぶのうまを かぞえてみる? | ||
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名称 | 制作年代 | 作者 |
馬図 | 江戸時代後期 | |
馬図 | 不詳 | |
繋馬図 | 江戸時代後期 | 画 仙蝶斎 素峯 賛 牧園 茅山 |
春の野の馬図蒔絵印籠 | 江戸時代末期 | |
百馬及牛毛物弁定図巻 | 江戸時代後期 文化3年(1806) | 画 関根 雲停 解題模写 今井 元堅 |
なきごえを おもいだせる? | ||
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名称 | 制作年代 | 作者 |
豹図 | 江戸時代後期 文政11年(1828) | 画 玉淵 賛 幸丸 勘助 |
鹿図 | 江戸時代中期〜後期 | 画 森徹山 賛 立花鑑壽室 美勢子 |
柘榴栗鼠図 | 中国 元時代(14C) | 松田 |
秋野兎図 | 江戸時代中期〜後期 | 立花鑑門室 銕子 |
小狗図 | 江戸時代末期〜明治時代 | 養花翁 |
洋犬図 | 近代 | 藤原 信一 |
虎の子渡図 | 江戸時代初期〜中期 | 狩野 周信 |
おばけのはなし よんでみる? | ||
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名称 | 制作年代 | 作者 |
芸州武太夫物語絵巻 | 江戸時代後期 |
どうぐのつかいかた あててみる? | ||
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名称 | 制作年代 | 作者 |
金沃懸地獅子牡丹図蒔絵 海有水干鞍 |
桃山時代 | 所用者: 立花家初代・戸次道雪 |
黒漆地鯉の瀧登図蒔絵 海有水干鞍 |
江戸時代中期 | 所用者: 5代柳川藩主・立花貞俶 |
黒猪毛逆頬箙 征矢 |
江戸時代後期 | |
黒漆塗合口拵 金容彫虎目貫 赤銅野牛図象嵌小柄 |
江戸時代初期 | |
黒変わり塗鮫着柄 容彫二匹犬目貫 |
江戸時代 | |
鉄地螳螂金象嵌鐔 | 江戸時代 | 正阿弥派 |
赤銅野馬図象嵌小柄 | 江戸時代後期 | 柳川 直辰 |
赤銅蜻蛉図金象嵌 大小縁頭 | 江戸時代後期 | 薗部 芳継 |