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葉室麟さんの思い出

2017/12/26

12月23日、葉室麟さんが亡くなられました。

立花宗茂の後半生を描いた『無双の花』の作者でもある葉室さんは
立花家史料館の活動を、応援してくださっていました。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。















葉室さんと当館との出会いはいつだったか
カレンダーを遡ってみたところ
『無双の花』がオール讀物に連載中のことでした。













お住まいが久留米ということもあり
その後も時折柳川に足を運んでくださるようになりました。

 
2011年11月の白秋祭では、幻想的な祭りを体験していただきました。

2012年1月17日、第146回直木賞発表の日。
『蜩ノ記』で受賞が決定した瞬間を
ニコニコ生中継で、スタッフみんなで見守りました。

それから1週間後の1月25日。
直木賞受賞と『無双の花』出版のささやかな祝賀会を開きました。
























この日は、葉室さんのお誕生日でもありました。
今をときめく嵐の櫻井翔さんと同じ誕生日なんだという話題があがったことを覚えています。

白秋祭のときか、このときかは定かではありませんが
立花忠茂と鍋姫の話にご興味がおありとのことでしたので
立花家の御仏間にご案内しました。
忠茂と鍋姫のお位牌はひとつの御厨子の中に仲良く並んでいます。
この夫婦のお話は「牡丹咲くころ」というタイトルで発表され
後に『山桜記』に収められました。















2月17日に催された直木賞の贈呈式には、当館館長(当時史料室長)がお招きいただきました。














5月27日には、九州大学大学院教授の中野等さんとのトークショーを開催。
テーマは「立花宗茂-小説と史実-」。













想定以上の来場者の数に
当初設置していた可動壁をはずして会場を広げる
という嬉しいハプニングもありました。













トークショー後のサイン会では
ずらりとできた列のみなさんひとりひとりに
丁寧に対応されていました。













それから1年後、2013年4月28日には
柳川文化協会総会記念公演「葉室麟トークライブ」がありました。
テーマは「立花宗茂を大河ドラマにするには」。













現在、柳川市を中心に、大河ドラマ招致活動を行っていますが
4年前に葉室さんも「どうすればいいのか」を考えてくださっていたのです。














演じる俳優さんはどなたがいいかという話題で
このときの葉室さんのイチオシ誾千代役は堀北真希さんでした。

2014年7月、文庫版『無双の花』発売の少し前。
柳川藩主立花邸御花で販売するサイン本のために
サインをしに来てくださいました。
予定では発売日前日に本をお持ちして
サインしていただくことになっていたのですが
発売日前後に台風が接近する予報であったため
本が発売日に間に合わないといけないからと
スケジュールを調整して、わざわざ柳川まで来てくださったのでした。

時は流れて2016年11月13日、『無双の花』朗読イベント。
第2部で葉室さんと『無双の花』編集の池田さん(文藝春秋)
それに立花家17代当主・立花宗鑑とで鼎談を行いました。






















このときの模様は、翌年(2017年)5月14日の朗読イベント上映会でも放映しました。

そして今年10月7日、福島県棚倉町での「奥州棚倉藩評定」において
当館館長との対談。

これが最後になってしまいました。

葉室さんが私たちに遺してくださった言葉や、つないでくださったご縁は
これからもずっと大切にしてまいります。

葉室麟さん、本当にありがとうございました。

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大河ドラマの妄想キャストを楽しもう

2017/6/14

ニュースにもなりましたのでご存知の方も多いかと思いますが
「立花宗茂と誾千代を大河ドラマに」という招致運動が
ここ柳川で始まることになりました。

これからの活動の様子は「立花宗茂450ブログ」でときどきおしらせしていきます。

 

思えば4年前(2013年)の4月
柳川文化協会主催の記念公演において
「立花宗茂を大河ドラマにするには」というタイトルで
『無双の花』の著者・葉室麟さんのトークライブが催されました。

 

 

 

 

 

 

 

当時は誰もが「なんて壮大なテーマだ」と思っていたのですが
まさかそのテーマに向かってみんなで突き進むことになるとは。
4年という月日の重さを感じずにはいられません。

 

ところで、4年前のこのとき、事前アンケートを採りました。

「立花宗茂がドラマ化された場合、どなたに演じてほしいですか」

柳川藩主立花邸御花のスタッフやtwitter経由で
たくさんの回答をお寄せいただきました。
せっかくですので、各一位を、もう一度振り返ってみたいと思います。
(4年前のアンケートであることを念頭にご覧ください)

「立花宗茂」
松坂桃李  (敬称略、以下同)

「誾千代」
井上真央 柴咲コウ (同票)

「高橋紹運」
佐藤浩市 江口洋介 (同票)

「戸次道雪」
渡辺謙

他に「立花宗茂」役にはこんな方々があげられました。
松田龍平、妻夫木聡、小栗旬、生田斗真、坂口憲二 、松田翔太、瑛太、福山雅治、松本潤、平岳大、二宮和也、綾野剛、溝端淳平、福士蒼汰、村井良大、高橋光臣、向井理、成宮寛貴、三浦翔平、亀梨和也、玉森裕太、三浦春馬、上川隆也、藤原竜也、玉山鉄二、福士誠治、玉木宏、松山ケンイチ、大沢たかお、堺雅人、渡辺謙、内野聖陽 (順不同)

 

いかがでしょうか。
「なるほどいいね」とか「いやいやこの人の方が」とか
さまざまなご意見ご感想があるのではないでしょうか。

 

今感じているご意見ご感想を元に、みなさんもぜひ
「立花宗茂と誾千代が大河ドラマになったら誰に演じてほしいか」
妄想キャストを楽しんでみてください。

 

大人気のあの人でも
現実では無理そうかなというあの人でも
役者さんではないあの人でも
好きにキャスティングしてみましょう。
妄想するだけなら自由ですから。

 

誰がいいと思う?

 

 

ところで、妄想の結果を立花家史料館宛にメールやtwitterなどを通じておしらせくださった場合
当館からのお返事や感想は差し控えさせていただきますので、あらかじめご了承ください。
妄想を推進しておきながら申し訳ございません。
なお、お返事はできませんが、妄想の報告は歓迎しますし、スタッフは喜びます。

 

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『無双の花』を咲かせた朗読舞台

2017/5/18

昨年の11月13日、あるイベントを開催しました。

それは
「立花宗茂と誾千代 -葉室麟『無双の花』朗読イベント-」

直木賞作家・葉室麟さんによって立花宗茂の後半生が描かれた小説『無双の花』の朗読。

 

 

 

 

 

葉室さんと『無双の花』担当編集の池田幹生さん(文藝春秋)
それに立花家17代当主・立花宗鑑の鼎談。

 

 

 

 

 

 

朗読出演者である熊本城おもてなし武将隊による演舞。

 

 

 

 

 

 

以上、3部で構成されたイベントでした。

この日のことは当館館長の書いた立花宗茂450ブログで様子がうかがえます。

 

あれから半年。
5月14日(日)。

「朗読舞台上映とその後の物語
葉室麟 小説『無双の花』朗読舞台-戦国最強の夫婦 立花宗茂と誾千代-」

を半年前と同じ会場で開催しました。

前回の朗読舞台の映像を上映、さらに物語のその後を朗読でお楽しみいただくという内容です。

準備段階のあの日々を思い起こすと、遠い目になってしまいそうなので
すべてすっ飛ばして前日の準備の話から。

 

会場は柳川総合保健福祉センター「水の郷」水の郷ホール。
立花氏庭園から、すぐ近くの場所にあります。

必要なものを運び込み、映像のチェック。

 

 

 

 

 

 

館長室の壁に投影したときはあんなに小さかったのに、こんなに大きくなって。
大きなスクリーンでみなさんにお見せできることに感慨ひとしお。

 

当日は朝から、スタッフ総出で準備作業です。

 

 

 

 

 

 

ロビーには、前回作製した大型バナーが再び登場。
さらに今回の出演者のバナーも並んでお客様をお出迎え。

その間、舞台ではリハーサルが行われていました。

舞台からの景色

 

 

 

 

 

 

 

 

主催者の当初の予想を大きく上回る数のお客様がお越し下さり
会場は満員になりました。

当館館長と柳川市長の挨拶の後
昨年の朗読イベント第1部の上映のはじまりはじまり。

 

 

 

 

 

 

会場はシーンと静まりかえり、みなさん映像に見入っているご様子。

 

一方その頃、控室では出演者の着付けとヘアメイクが行われていました。
前回の凛々しい甲冑姿とは打って変わって、艶やかな打掛姿の誾千代が完成。
「誾千代」の朗読者は橋本あかねさんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

立花夫婦

 

艶やかな衣装は初めての橋本さん。
控室前の廊下で歩く練習をします。

台本を手に持って、ここをこのくらい持ち上げて…

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、髪の後ろ側はこうなっていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

上映もいよいよ終盤に差し掛かった頃、出演者が舞台袖に控えます。
この日下ろしたての夏衣装を身にまとって気合い十分な
細川忠興さん(熊本城おもてなし武将隊)の背中。

 

 

 

 

 

 

 

その後の物語の朗読は
誾千代との永別、雪下との別れ、柳川城への再封の3場。

 

 

 

 

 

 

前回の映像を編集するとき気付いたことなのですが
「語り」の島津義弘さん(熊本城おもてなし武将隊)のアップがない。
一番口を動かしているにも関わらず、映像が少なくて申し訳なかったです。

そんなことを思い出しながら今回の映像を確認してみたところ
ちゃんと島津さんのワンショットが撮影されていました!
ありがとう、柳川フィルムコミッション!(撮影をお願いしていました)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奥州南郷(現在の福島県棚倉町)が物語の舞台となる場面では
棚倉町からご提供いただいた美しい風景写真を、背景に映しました。

宗茂たちも目にしたであろう、山々に囲まれた景色が
美しい物語にさらに花を添えてくれました。

 

 

 

 

 

 

棚倉町からは、パンフレットやカードも届きました。
宗茂ゆかりの地めぐりでは、ぜひ棚倉も訪ねましょう。

 

誾千代の侍女「かの」と宗茂の3番目の正室「菊子」の部分の朗読は
柳川市内の高校の放送部で活躍中の、吉富千紘さんにお願いしました。
高校生とは思えないほどの堂々たる朗読に拍手が送られます。

 

 

 

 

 

 

宗茂と誾千代(霊)の対面と別れで朗読は終わり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

休憩を挟んで、前回の第2部(葉室さんと池田さんと立花家当主の鼎談)の上映。
これは、全30分程度の内容を20分に編集したものをご覧いただきました。

 

最後は熊本城おもてなし武将隊の演舞。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイクや音響のトラブルはあったものの
そこは臨機応変な対応に定評のある武将隊。
会場には笑顔があふれました。

 

 

 

 

 

 

そして最後はみんな揃ってエイエイオーで締めました。

 

前回(11月)と今回(5月)の朗読は
YouTubeの立花家史料館公式チャンネル
期間限定公開します。

第1弾の公開は5月20日。
以後1場ずつ、毎週土曜更新予定です。
どうぞお楽しみに。

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宗茂イラスト募集してます

2015/8/10

立花家史料館では、これまでに2回のイラストコンテストを実施してきました。

第1回 わたしの誾千代姫
第2回 戸次道雪と九州戦国絵巻

そして3回目となる今回、遂にこの人が登場。

20150808_01

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この夏一番熱い戦国武将*・立花宗茂。(*当館調べ)

テーマは「立花宗茂、〇〇の地に立つ」

人生山あり谷ありであった立花宗茂ですが
どんな時もどんな地でも、流されずに懸命に立ち
今につながる立花家の歴史を守りぬきました。

皆さまの心にはどんな宗茂が立っていますか。
名前を耳にして思い浮かぶ姿を、楽しんで描いて送ってください。

 

そして今回も、みなさまのモチベーションアップのために
さまざまな賞をご用意いたしました。

◆イラスト部門
・千熊賞:柳川藩主立花邸御花ペア宿泊券(2食付) 1名

20150808_02

 

 

 

 

 

 

賞の名前は宗茂の幼名・千熊丸(せんくままる)に由来しています。
柳川藩主立花邸御花までの交通費は各自ご負担ください。
また、ご利用いただけない期間もございますので、その点はあらかじめご了承ください。

 

・百熊賞:柳川藩主立花邸御花お食事券 2名
「ももくましょう」と読みます。
百熊という人はいませんが、千熊賞と対にしてみました。

 

・柳川市長賞:柳川市の特産品 1名
柳川市がある場所は、宗茂が豊臣秀吉から与えられた地。
そして関ヶ原合戦後改易されながらも、20年後に再び戻ってきた地。

 

・豊後高田市長賞:豊後高田の特産品 1名

20150808_06

 

 

 

 

 

 

 
宗茂が生まれたのは、現在の豊後高田市にある筧。
史料館スタッフは先日、研修旅行で訪れました。

 

・「大関ヶ原展」賞:展覧会オリジナルトートバッグ入り展覧会図録+クリアファイル 3名
立花宗茂所用の武具類も多数展示されている
「大関ヶ原展」福岡会場(福岡市博物館)からの賞。
図録は厚さ約2.8cm、ハードカバー。解説も充実。

 

◆小中学生絵画部門    ※応募者全員に参加賞贈呈

・柳川市長賞:1名

・大木町長賞:1名
柳川市の北にある大木町は、関ヶ原合戦の局地戦である
江上・八院の戦い(佐賀では柳川合戦という)の舞台となった地。

・豊後高田市長賞:1名

・柳川市観光協会会長賞:1名
柳川の観光を牽引する柳川市観光協会からの賞。

・「大関ヶ原展」賞:1名

 

◆こどもぬりえ部門
・三柱神社賞:20名

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戸次道雪・立花宗茂・誾千代を祭神とする三柱神社
立花宗茂のように「復活」することを望む人が、日々訪れているようです。

・「大関ヶ原展」賞:10名

 

小中学生絵画部門・こどもぬりえ部門の副賞は
もらってからのお楽しみ。

 

さて今回のイラストコンテストでは、3組の特別審査員をお願いしました。

●葉室麟氏

20150808_03

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映画化もされた『蜩ノ記』で第146回直木賞を受賞。
受賞第一作として、立花宗茂の後半生を描いた『無双の花』が刊行されました。
現在『無双の花』は文庫化され、解説は当館館長が書いています。

 

大久保ヤマト

20150808_04

 

 

 

 

 

 

 

漫画家、イラストレーターの大久保ヤマトさんは
戦国武将を主人公にした漫画を発表されています。
主な作品は『猛将妄想録』(現在は電子書籍版が発売中です)。

大久保さんには、ぬりえ台紙のかっこいい宗茂を描いていただきました。

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ぬりえ台紙はこちらからダウンロードできます。
周囲も自由に描いて、宗茂を様々な地に立たせてください。

 

熊本城おもてなし武将隊

20150808_05

 

 

 

 

 

 

 

熊本城を拠点に、日ノ本一のおもてなしをめざし、日々活躍中の武将隊。
昨年10月に加わった立花宗茂さんも、大人気のご様子。

審査はみなさんでしていただくのですが
宗茂さんはイラスト部門にご応募くださるとのことです。
どんなイラストが送られてくるか楽しみですね。ふふふ。
途中経過は宗茂さんの武録(ブログ)でときどき報告されます。

 

さて
「いざイラストを描こうと思ったけど、宗茂について詳しくは知らない」
もしくは
「どこに立たせようか迷ってしまう」
というあなた。

立花家史料館公式サイトの「あなたが描きたいのはどんな宗茂?」をご覧ください。
おすすめの書籍や展覧会を紹介しています。

 

テーマである「立花宗茂、〇〇の地に立つ」。
〇〇に入るのは、歴史上有名な地でも、みなさんのお住まいの地でも
観光地でも、地球外や架空の地でもかまいません。

自由な発想で、自由に宗茂を立たせてください。
立っていなくても、座っていても逆立ちでもOKですが。

自由なことも多いですが、「既存のキャラクターを想起させないもの」など注意事項もあります。
あのゲームや、あのアニメや、あの漫画などのキャラクターを想起させるものは
審査対象外となりますのでご注意を。
詳しくは応募規定をよくお読みください。

 

締切は9月5日(土)。
たくさんのご応募をお待ちしております。

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「立花宗茂を大河ドラマにするには」

2013/5/10

ゴールデンウィーク前半の4月28日、柳川市総合保健福祉センター「水の郷」で
「葉室麟 トークライブ」が開催されました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このイベントは、柳川市出身の芥川賞作家・長谷健が1946年に設立した柳川文化クラブを前身とする
柳川文化協会の主催で、協会の総会後に記念公演として行われたものです。

 

葉室麟さんといえばご存知の通り、『蜩の記』で直木賞を受賞された作家。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
受賞第一作として、立花宗茂の後半生を描いた『無双の花』を刊行されました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで、今回のトークライブのテーマはずばり

「立花宗茂を大河ドラマにするには」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

壮大なテーマです。

 

柳川文化協会総会記念公演ではありますが、一般にも公開されました。
このイベントに立花家史料館は協賛しており、この受付の向こうに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『無双の花』販売ブースを設置。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この日だけ、立花家史料館特製ブックカバー(宗茂花押デザイン)が復活!
イベント後、多くのお客さんにお買い求めいただきました。
発売から1年以上経つにも関わらず、今もコンスタントに売れています。
ありがたいことです。

 

さてイベントを前に、パーソナリティを務める我が史料室長と葉室さんは打ち合わせ。
話の流れを確認中です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてトークライブが始まる頃には、総会に参加されていた文化協会のみなさんと、
一般のお客さんで会場は満員となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは基本的なこととして、室長が立花宗茂の生涯を解説。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このとき使われた宗茂の肖像画は、パソコン上でアンチエイジング作業をして
若いときには若い宗茂、おじさんになったらおじさん宗茂の絵になっていました。
それらがどんな顔なのかは、室長のtwitterアカウントでご確認ください(4月30日あたりです)。

 

「宗茂を大河に!」という声は時々耳にするのですが
「それは難しいのでは」という声も同時に聞こえてきます。

今回のトークライブでは、ドラマ化するにあたってクリアすべき問題点、
盛り込みたいエピソード、演じて欲しい俳優さんなどが話題になりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クリアすべき問題とはすなわち、秀吉の朝鮮出兵のこと。
盛り込みたいエピソードとしては、
7歳にして城督となり宗茂の最初の妻となった誾千代のこと(やはり大河では女性の位置が大切)、
後半生を敗者としてスタートしたこと(宗茂が人間的な成長を遂げるきっかけとなった)、
それから宗茂をとりまく個性的な家臣団のこと、
などがあげられました。

宗茂は、戦で活躍して柳川城主となり、関ヶ原敗戦後に柳川を失い、
その後棚倉を経て、20年後に柳川に戻った、
つまり元の位置に戻っただけなので、ドラマ化するにはあまりにも地味です。
しかし戻るまでの間、志に沿って淡々と自分の生き方を貫いた。
元の位置に戻っただけで、地味だけど、そこに価値がある。

そういった感じのお話でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ところでイベントに先立って「立花宗茂がドラマ化された場合、どなたに演じてほしいですか」
という事前アンケートを行いました。
柳川文化協会のみなさんや柳川藩主立花邸御花スタッフから、
さらにはtwitter経由で、いろんな回答が寄せられました。
その集計結果をこの場で大発表いたします。

今回ご意見を募集したのは
立花宗茂・高橋紹運・戸次道雪・誾千代・その他
ドリームプランなので、どなたの名前を挙げてもよいという前提です。

 

まずは「高橋紹運」
一位は同票で
佐藤浩市
江口洋介  (敬称略、以下同)
実力派2人が並びました。
それに、佐々木蔵之介 、中井貴一、大沢たかお、唐沢寿明が続きます(皆同票です)。
他には渡哲也、三上博史、西島秀俊など、全30名の役者さんの名前が挙げられました。

 

次に「戸次道雪」
一位は
渡辺謙
ギャラが高そうです。
そして佐藤浩市、北大路欣也と続きます。
他には阿部寛、高橋克実、世良公則、市川左談二など、全27名の役者さんが挙げられました。

 

そして「誾千代」
一位は同票で
井上真央
柴咲コウ
何となくわかるような、わからないような。
そして堀北真希、剛力彩芽、新垣結衣、杏と旬の女優さんが並びます。
他に上戸彩、満島ひかり、貫地谷しほり、真木よう子など全部で33名が挙がりました。
葉室さんは「堀北真希に一票」だそうです。

 

実はみなさんが一番頭を悩ませたのが「立花宗茂」
気になる一位は
松坂桃李
なるほど、爽やかですね。
松田龍平、妻夫木聡、小栗旬と続きます。
(なお柳川出身の妻夫木聡の名が挙がったときに会場が盛り上がったことを、ここに付記いたします。)
他にも若手イケメンと呼ばれる俳優から、実力派壮年俳優までたくさん挙げられました。
せっかくですので、上記4名以外に挙げられた全ての役者さんを列挙いたします。(順不同)

生田斗真、坂口憲二 、松田翔太、瑛太、福山雅治、松本潤、平岳大、二宮和也、綾野剛、溝端淳平、
福士蒼汰、村井良大、高橋光臣、向井理、成宮寛貴、三浦翔平、亀梨和也、玉森裕太、三浦春馬、
上川隆也、藤原竜也、玉山鉄二、福士誠治、玉木宏、松山ケンイチ、大沢たかお、堺雅人、渡辺謙、内野聖陽

どうでしょうか、みなさんの脳内配役にぴったりの役者さんはいらっしゃいましたか。

 

なおその他の配役では
立花直次→佐藤健
徳川家康→西田敏行
豊臣秀吉→笹野高史
加藤清正→小栗旬
薦野増時→鹿賀丈史
由布惟信→西田敏行
大友義統→市川海老蔵
宋雲院もしくは仁志姫→小泉今日子

 

実際にキャスティングするとなると大変なのでしょうが、これは夢の話なので好き勝手に言えるところが楽しい。

 

トークライブでは他に、歴史を小説として書き、映像化するという作業のことなども語られました。
ちなみに『蜩の記』は映画化が決定し、現在は撮影が進んでいるそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2代藩主立花忠茂と、その正室で伊達政宗の孫・鍋姫の話「牡丹咲くころ」も
短編集に収録される予定とのことで、こちらも楽しみです。

 

いずれ立花宗茂が、大河ドラマでなくても、なんらかの形で映像化(年末年始の大型時代劇とか)されたらいいな。
そのときには、今回のアンケートをキャスティングの参考にしていただけましたら幸いです。

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三柱神社の流鏑馬における立花宗茂

2013/4/3

福岡では桜もそろそろおしまいかな、という3月31日、
柳川の三柱神社で流鏑馬が奉納されました。

 

今年で9回目となるこの流鏑馬奉納は、
毎年、小笠原総領家に伝わる流鏑馬を継承する「流鏑馬 武徳会」の皆さんによって行われています。

 

お昼過ぎ三柱神社へ行くと、お馬が腹ごしらえをしていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この日私たち史料室スタッフが流鏑馬に赴いたのには理由があります。
もちろん流鏑馬を見たいというのもありましたが、メインはこちら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

着ているのは弊社社長の立花寛茂です。

直木賞作家の葉室麟さん(『無双の花』発売中!)と
この日ちょうど柳川藩主立花邸 御花にいらっしゃっていたワカマツカオリさん(イラスト展開催中!)も
来賓席でご覧になりました。

 

直木賞作家と戦国武将がご対面

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柳川市のマスコットキャラクター「こっぽりー」も来ていました。

柳川の2大スター(?)の競演。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみにこの「こっぽりー」ですが、去年のゆるキャラグランプリで61位だったそうです。

 

さて肝心の流鏑馬の方はといいますと、まずは神事が行われます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後馬場まで皆で行列して進みます。

満開の桜の中を歩く宗茂。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お馬も準備万端。
草を食べていたときとは違い、和鞍が装着されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流鏑馬奉納の詳細については、小笠原流流鏑馬のサイトをご覧ください。
さすがに宗家の騎乗姿は美しかったということだけお伝えしておきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは流鏑馬奉納中の宗茂さんの様子を見てみましょう。

 

・馬場での神事を見守る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・伝習館高校弓道部による、的の交換を見守る。
(兜を脱いで烏帽子姿になりました)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・的に矢が当たった瞬間を見守る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・無事に終わってほっとする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

座っていたとはいえ、総重量13キロ超を着ての3時間は、大変疲れたことと思います。

 

全てが終わり、宗茂から寛茂へと戻った社長に聞いてみました。

「社長、来年はどうされますか?」

「うん……戦は1回でよか。」

 

ですよね。

 

 

「一仕事終えた後の草はサイコーだぜ」(馬談)

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いい夫婦の日に いい夫婦の作品を

2012/11/22

11月22日は「いい夫婦の日」。

そこで、「いい夫婦の日」にちなんで、いい立花夫婦の作品をいくつかご紹介いたします。

 

その1 『無双の花』(葉室麟 著、文藝春秋)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『蜩の記』で第146回 直木三十五賞を受賞された、葉室麟さんによる作品です。

立花宗茂が、関ヶ原から柳川へ帰ってくるところから、物語は始まり
浪牢生活を経て旧領・柳川に復帰し、亡くなるまで、
宗茂が貫いた義の人生が描かれています。

宗茂と誾千代との魂の分かち合いはもちろんのこと
継室である八千子や継々室の菊子との「いい夫婦」話も。

真田信繁夫婦の話も含まれていますので
真田ファンにもおすすめの一冊です。

 

その2 「牡丹咲くころ」(葉室 麟著、オール讀物2011年9月号、『代表作時代小説 平成24年度』光文社)

こちらも葉室麟さんによる作品で
2代藩主・立花忠茂とその正室・鍋姫(伊達政宗の孫)夫婦のいい話。
柳川市史別編『図説 柳川家記』にも書かれているエピソードが基になっています。

ちなみにこの夫婦は、お位牌もひとつのお厨子に仲良く並んでおさめられています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その3 『まりしてん誾千代姫』(山本 兼一著、PHP研究所)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『利休にたずねよ』で第140回直木三十五賞を受賞された山本兼一さんの最新作。

主人公は立花宗茂の正室・誾千代。
「女は生きづらい」と思いながらも強く生きた、誾千代 の一生を描いています。
宗茂と誾千代の心の通い合い、側室・八千子との関係など
「いい夫婦」作品としての読みどころ満載です。

『無双の花』が、おじさんのハートをわしづかみするタイプであるならば
『まりしてん誾千代姫』は、乙女のハートをわしづかみするタイプです。
表紙イラストは大人気イラストレーターのワカマツカオリさん。
これも乙女ハートわしづかみ要素のひとつなのではないかと。
普段は時代物を読まないという方にもおすすめの一冊です。

 

その4 GENESISシリーズ『境界線上のホライゾン』Ⅰ~Ⅴ〈以下続刊〉(川上 稔、電撃文庫)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川上稔さんによる作品。
アニメ化もされている、ライトノベルの人気シリーズです。

「遙か遠い未来。“重奏統合争乱”を経て、
人類の命運を懸けた“聖譜”をもとに
歴史の再現を行う国々。…」(Ⅰ巻上 表紙カバーより)

といっても、よくわからない方も多いかと思いますので
詳しい作品世界については、各自ググってみてください。

この作品に出てくる立花夫婦は、立花・宗茂と 立花・誾。
架空の立花家ではありますが、
歴史を再現するという作品世界の性質上
モデルになっているのは史実の宗茂と誾千代のようです。
上の写真の中で、付箋の貼ってあるところに、宗茂もしくは誾がでてきます。
この宗茂と誾も、かなり「いい夫婦」。
本棚に余裕のある方におすすめの一冊、いや数冊です。

 

 

以上、4点の作品をご紹介いたしました。
このうち、『無双の花』と『まりしてん誾千代姫』は、
柳川藩主立花邸 御花でも絶賛販売中。

 

ここ最近、いい立花夫婦の作品がたくさん発表されており
大変うれしく思っております。
なお、今後書いてみようかなという方へのおすすめ立花夫婦は
5代藩主・立花貞俶と珂月院夫婦です。

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祝 トークショー大盛況

2012/5/28

よく晴れた5月27日(日)、柳川藩主立花邸 御花で
イベントが開催されました。

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それがこちら(といっても駐車場案内のステカンの画像ですが)。

トークショー「立花宗茂-小説と史実-」

直木賞受賞後第一作で、立花宗茂を描いた『無双の花』を発表された葉室麟氏。
立花宗茂研究の第一人者である、九州大学大学院教授の中野等氏。
このお二人に、それぞれの視点から、小説と史実における立花宗茂のイメージを語っていただきました。

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会場は、松濤館2階 元禄の間。
最初の時点で、椅子は208席ご用意しておりました。
この後、この数字が目算違いであったことがわかるのですが、それはさておき。

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ステージには、徹子の部屋風セットが。

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後ろのお客様はお気づきでなかったかもしれませんが、
テーブルにはきれいな花が飾ってありました。
特に発注したわけでもないのに
イガグリっぽい花が交じっていたのは
もしや宗茂の念か何かが作用したのか。

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会場前方には宗茂の肖像画と所用具足のバナーを掲示。
これは展示でときどき使っているものです。
ゲームなどの影響からか、みなさんに人気があるのは
右の「鉄皺革包月輪文最上胴具足」の方。
着装体験用の模造品も、こちらのものを作成します。

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会場の外では、売店が出張販売中。
ちなみに、壁にかかっている諏訪原寛幸氏のタペストリーは
売り物ではございませんので、あしからず。

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会場前方スクリーンで、宗茂の生涯を紹介するムービーの
エンドレス上映を開始して、13時半に開場しました。

と、ここで緊急事態発生。
最初に208席ご用意と申し上げましたが
開場後15分ですでに満席状態に。
急遽、仕切り壁を取り払って、椅子数十席を追加投入し、
なんとか、みなさまにおかけいただくことができました。
しばらくお待ちいただいたお客様、ご迷惑をおかけいたしました。

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てんやわんやしましたが、14時5分には開会。
(写真中カバーのない椅子が、追加したお席です。)
史料室長が進行を務め、トークショーのはじまりはじまり。

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実名の変遷についてや、誾千代との関係
また、第3の父としての小早川隆景の存在など
宗茂の人となり、そして魅力を存分に語っていただきました。

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「ふつうの人」であり続ける力を持った人、それが立花宗茂なのです。

さてトークショー終了後、10分間の休憩を経て
葉室麟氏サイン会を開始。
今回は、発売日からサイン会までの間に、柳川藩主立花邸 御花において
『無双の花』をお買い上げいただいた方のみを対象といたしました。

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それでもこんなにたくさんの方にお並びいただきました。

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おひとりおひとりと言葉を交わしながら、サインをする葉室氏。

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落款係は史料室長。
ぽちっと押したらサイン完成。

この日、93冊もの本にサインをしていただきました。
最後の方では「自分でもなんて書いてるのかわからなくなる」とおっしゃるほど。

ご参加いただいたみなさまにはお楽しみいただけたようで、なによりです。
葉室さん、中野さん、どうもありがとうございました。
また近いうちに、このような機会がもてたらと思います。
次は誾千代かな?

さてさてここで、サイン会に参加できなかったみなさまに朗報です。
柳川藩主立花邸 御花の売店におきまして
『無双の花』サイン本を先着3名様(おひとりさま1冊でお願いします)に販売いたします。
店頭には置いてございませんので、レジにて合言葉をおっしゃってください。

その大事な合言葉は

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恥ずかしさを乗り越えた者だけが
手にできるサイン本が、そこにはある!

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芥川賞・直木賞贈呈式潜入リポート

2012/2/22

平成24年1月某日、史料室長宛に魅惑の招待状が届きました。

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日本文学振興会より、第146回芥川賞・直木賞の贈呈式・祝賀パーティの招待状です。
2月17日、東京會舘にて。
今回の受賞者は、芥川賞が円城塔さんと田中慎弥さん、直木賞が葉室麟さん。

周囲からの「いいな、いいな(ご馳走が)」「写真たくさん撮ってきてくださいね(ご馳走の)」
という邪悪な声を背に、室長は東京へ旅立ちました。
以下、室長による潜入リポートです。

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こちらは、会場となった東京會舘入口。
発表もこちらだったんですよね。
はるばる福岡から駆け付けた私に、P社のK氏が何かにつけ心くばりして下さり、
まずは一階ロビーで待ち合わせ。
K氏「会場ではとても出会えないから…」
私「そんなにすごい人数ですか…」

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受付会場。
ちょっとわかり難い写真ですが、受付は何列もあって、招待客用と出版社さん用は分かれています。
ここでK氏と別れて列に並んで、
K氏「あとで会場入口付近でまってますから」
私「お心遣い感謝」
あとで聞いたのですが、受付はけっこうきっちりチェックされるそうです。
ここで文藝春秋社のマークの入ったシールを胸に付け、小冊子を渡されました。
受賞者の紹介とコメントと写真が掲載されています。
円城さん、田中さん、葉室さん、かっこいいです。

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で、ここが会場。
前は人の頭ばかり、そして黒い…。
私の前の集団はほとんどマスコミでした。
私は初めてなので比較できませんが、去年の1.5倍はいるとか。
誰かさん効果なのでしょうか。
いっしょにいたP社やS社の方が、
ここがよく見える絶好の場所だから、と前方審査員席付近に連れて下さいました。
おかげでよーく見えました。
K氏「荷物も飲み物も持ってますから、お写真撮って下さいね」
私「お心遣い感謝×2」

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葉室さんが正賞の懐中時計を日本文学振興会会長より授与されているところです。
今みると写真ピンボケ、うれしさのあまり手ブレ補正機能を超える手の震えか…。

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直木賞選評が伊集院静氏よりありました。
ちょうどここからお話し拝聴しておりました。
会場の雰囲気はこんな感じです。
個人的な感想としては割合いなごやかでさっぱりとした雰囲気で進んでいったように思います。

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実は、ここは会場内のビュッフェ、
ごちそうが並んでいるのですが、これがすごく豪華で美味しそうなんですよ。
延々と和洋中あらゆる御馳走とシェフの皆様が並んでおります。
胃袋を別途2、3個持っていければよかった。

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リポートは以上です。

ちなみにリポートにあった、受付でもらう小冊子とはこれ。

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中は、受賞者3人のキメ顔(もちろんあの人も)写真と受賞のことば、
他に選考委員や候補作一覧が載っています。

祝賀パーティはこのあと、二次会、三次会と続いたそうで、
そのすべてに室長は参加した模様。

二次会の席上葉室さんは、『無双の花』の繋がりで、
山本兼一さんの「まりしてん誾千代姫」や、ポケモン+ノブナガの野望にまで触れて
「今年は誾千代ブームが巻き起こる」と
会場を楽しませてくださったとか。
『蜩の記』の祝賀パーティなのに、
気を遣ってくださって、ありがとうございました。

葉室さんとの出会いがなければ、
直木賞のことをこんなに詳しく知ることもなかったと思います。
素敵な人との出会いは見聞を広めてくれますね。

なんだか直木賞が身近になった春でした。

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直木賞作家・葉室麟さんご来園(サイン本販売しますよ)

2012/1/26

1月17日。
その日、史料室3人衆は、パソコンに張り付いてニコニコ生放送に見入っていました。
そのとき放送されていたのは「第146回 芥川賞・直木賞 受賞者記者会見生中継」。
ばっさり栗原さんやペリー荻野さんの批評を楽しみつつ、
おそらく19時くらいであろう直木賞の発表を待っていたのです。

というのも、直木賞に葉室麟さんがノミネートされていたのです。
葉室さんは、去年の2月号から「オール讀物」に、立花宗茂の小説「無双の花」を連載されていました。
それ以来のご縁で、去年は白秋祭にご招待したりと、親しくお付き合いさせていただいています。
いえ、お付き合いといってもそういう意味ではなく…
それはさておき、今回葉室さんは「蜩の記」で5度目のノミネート。
今度こそ!とパソコンのモニターに念を送り続けました。

結果はみなさんご存知の通り、見事受賞!
おめでとうございます。
立花家史料館でもすぐにお祝いツイートをいたしました。

さて、新直木賞作家・葉室麟さんの受賞第1作は
じゃーん!
なんと「無双の花」です。

そして昨日、お忙しいスケジュールの合間を縫って
葉室さんが、柳川藩主立花邸御花にお越しくださいました。

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宗茂の具足と金甲と葉室さん(奥の黒いのは忠茂の具足です)。

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宗茂の肖像画と自筆書状と伊達政宗の自筆書状と葉室さん。

そして夜は御花料亭にてお祝いの宴。
葉室さんはお話上手な楽しい方です。
宴も大変盛り上がりました。

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宴の後にサインを頂戴しました。
フロントに飾らせていただきます。

なお今回のご来園は、宗茂3ウィークスの目玉企画のひとつ
「『無双の花』サイン本販売」のサインのためでもありました。
お酒が入る前に、ちゃんと本にもサインと落款をいただきましたので、ご安心を。

次号の「オール讀物」は葉室さん特集。
今回のご来園の様子も掲載される予定です。

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唐長文様の素敵な装丁を施した
「無双の花」は1月28日発売。
通常九州では2,3日遅れで発売されるのですが
柳川藩主立花邸御花の売店では、
九州のどこよりも早く、1月28日9時に販売開始します!
しかもサイン本15冊!(お一人様一冊限りでお願いいたします)
さらに、御花売店でお買い上げいただいた皆様には
特製ブックカバーとしおりを差し上げます。

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ブックカバーは宗茂が使っていた花押のデザイン。
しおりは宗茂3ウィークス特製です。
ブックカバーとしおりは、M3W期間以降もお付けいたします。

みんな読んでね

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