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立花伯爵邸「大広間」の隠し機”能”

2024/6/20

これまで立花伯爵邸「大広間」の内緒話をちょこちょこと紹介してきましたが、まだ全てを語りきれていません。

① 知られざる四分一(2023/1/26)
② 銀に輝く壁紙にひそむ新旧の技術(2023/1/31)
③ 「大広間」のヒミツ-明るさと軽やかさと新しさ(2023/2/6)
④ フレキシブルな「大広間」床の間【前半】(2023/2/13)
⑤ フレキシブルな「大広間」床の間【後半】(2023/2/22)
⑥ Googleマップツアー《明治後期・大正期の「床の間」拝見》(2023/3/2)
⑦ 殿さんが騙された?「大広間」の瓦の疑惑(2023/3/15)
⑧ 100年前の手仕事が、現代の機械には難しい……(2023/3/25)
⑨ かりそめの素敵な素屋根(2023/9/8)
⑩ 知らなかったよ、屋根がこんなに重いとは。(2023/9/14)


あの話もこの話もしなければと悩みながら「大広間」を覗くと、アレッ⁉️

2024年6月12日の立花伯爵邸「大広間」

……どうやら「大広間」の隠し機能✨️を明らかにする時が来たようです。




「大広間」がトランスフォームした理由は”能”。

残念ながら本年度の公演は終了しましたが、来年度の公演情報がいち早く届くメールマガジンの登録ができます。

また、2022年の能公演の様子が、「柳川藩主立花邸「御花」で能を楽しむ。【前編】【後編】」(ウェブマガジン『アナバナ』https://anaba-na.com/)で紹介されています。






建築当初の「大広間」平面図

明治41年(1908)4月30日に棟上された立花伯爵邸「大広間」は、南は「松濤園」に面しています。


東から18畳、18畳、12畳の部屋がならび、部屋の南北に一間幅の畳廊下がつきます。




そして、西側の2室「西ノ御間(三の間)」と「中ノ御間(二の間)」の畳をはずすと、敷舞台があらわれるのです。












座敷に仕組まれた能舞台が現存する例はほかに、明治37年(1905)築の炭鉱主・高取伊好(1850-1927)の邸宅 【国宝】「旧高取邸」(佐賀県唐津市)があります。ウチと同じく畳と敷居が可動式だそうですが、アチラは「鏡板の松」が襖に描かれた本格的な能舞台であり、時に畳が敷かれて広間として使われたと聞きます。

しかし、今でも実際に能を上演するために活用しているのは、ウチだけではないでしょうか。

もっぱら広間として使われている立花伯爵邸「大広間」ですが、畳と敷居は、必要に応じて人力で可動します。



残念ながら、伯爵時代の「大広間」敷舞台の使われ方は、現時点では確認できていません。演能時の古写真や記録が発見されたら、すぐにご報告します。


(株)御花による大規模な能の公演は、平成6年(1994)から平成19年(2007)にかけて、十数回開催されました。


ただし、御花史料館の開館を記念して開催された平成6年(1994)と平成9年(1997)、平成12年 (2000)、そして福岡県西方沖地震復興を記念した平成19年(2007)の際は、「大広間」敷舞台ではなく、「松濤園」の池上に仮設された贅沢な野外能舞台で演じられています。








余談はさておき、立花伯爵邸「大広間」敷舞台が能の公演で使われるなかで、「大広間の床下には甕が埋められている」と、まことしやかに語られてきました。

能舞台の床下に数個の大きな甕を据える例は、天正九年(1581)の銘がある現存最古の能舞台【国宝】「 本願寺北能舞台」(京都市西本願寺)をはじめ、江戸時代に設営された能舞台にしばしば見られます。拍子を踏む足音の響きを良くする効果があるといわれています。


「大広間」の床下にも大きな甕がある⁉️ 
しかし、「大広間」の床下は外からは覗けない構造です。

「大広間」修復工事(2016-17) にて、 やっと機会が到来しました。

ワクワクしながら覗きこんだのに、切石礎石しか見えません……

立花伯爵邸「大広間」床下

礎石の下はコンクリート? 明治時代にコンクリートの基礎?



「大広間」修復工事(2016-17)では 、構造補強のために「東ノ御間(一の間)」「西ノ御間(三の間)」の荒床板を解体しました。

基礎は確かにコンクリートでしたが、厚さ6cmと薄く無筋で、床下の湿気を防ぐ効果しかなさそうだと判断されました。

工事では構造補強のため、厚い鉄筋コンクリート基礎を可逆的に加えています。

床下の既存コンクリート土間60mm厚の下部に空隙があり、構造補強の基礎設置に必要な部分を撤去し、コンクリート土間100mm厚を新規に整備した。

河上建築事務所『名勝立花氏庭園 大廣間・家政局他保存修理工事 石積護岸災害復旧工事報告書』2020.3月 (株)御花 100頁より



でもでも、家屋としては”しょぼい無筋コンクリート基礎”であっても、能舞台としての音響効果は期待できるかも?



実は、江戸時代に設営された能舞台には、甕を埋めるのではなく、「彦根城表御殿能舞台」(滋賀県彦根市 彦根城博物館)のように、 漆喰を塗った大きな桝を床下に設置した例もあるのです。

彦根城博物館HP「3 江戸時代の能舞台
彦根城博物館の見どころ」(彦根城博物館HPhttps://hikone-castle-museum.jp)



もしかしたら、コンクリート基礎の目的が、湿気防止ではなく、音響効果であった可能性もあるかもしれません。(あくまで個人の勝手な期待です。)



「大広間」の音響効果のほどは、演者の方々にしか分かりません。
いつか、甕が埋められた舞台と「大広間」敷舞台との比較検証ができればいいなと、大きな期待を抱きながら願っています。



参考文献
『旧高取邸リーフレット』PDF(公益財団法人 唐津市文化事業団HP「旧高取邸」より)、「書院・能舞台」西本願寺HP)、磯野浩光「京都市内に現存する能舞台略考」PDF( 『京都府埋蔵文化財論集第6集』2010 京都府埋蔵文化財調査研究センター) 、山下充康「能舞台床下の甕」PDF(『騒音制御』14巻3号 1990.6 公益社団法人 日本騒音制御工学会)、「江戸時代の能舞台」(彦根城博物館HP)、「 表御殿の調査-彦根藩の表御殿を復元した彦根城博物館-」(彦根市HPより)

【立花伯爵邸たてもの内緒話】
明治43年(1910)に新築お披露目された立花伯爵邸の、内緒にしている訳ではないのに知られていない、声を大にして宣伝したい見どころを紹介します。
⇒これまでの話一覧  ⇒●ブログ目次●

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朗読上映イベント時のお宿をお探しのあなたへ

2017/3/29

昨年11月13日、立花家史料館では
「立花宗茂と誾千代-葉室麟『無双の花』朗読イベント-」を開催しました。

イベントの一場面

 

 

 

 

 

 

会場いっぱいのお客様にお越しいただき
大盛況のうちに幕を閉じました。

 

 

 

 

 

 

 

このときの興奮がよみがえるイベントが
来たる5月14日に開催されます。

「葉室麟 小説『無双の花』朗読舞台 -戦国最強の夫婦 立花宗茂と誾千代-
朗読舞台上映とその後の物語」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨年の朗読は、京へ上る宗茂と病身の誾千代の別れの場面まででした。
今回は、昨年の朗読(全4場)を上映した後
物語のその後が、舞台上で朗読されます。

その他の詳しい情報はこちらをご覧ください。
なお葉室麟さんの舞台上へのご出演はありません。

今年生誕450年を迎えた立花宗茂と、おんな城主関連で人気上昇中の誾千代。
二人の物語をぜひ朗読でお楽しみ下さい。

 

 

さて、イベント前日もしくは当日に泊まる宿をお探しのあなたへ
耳よりな情報をお届けします。

柳川藩主立花邸御花では
5月13日、14日に九州戦国御膳プランでご宿泊のお客様へ
特別なサービスがあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「九州戦国御膳プラン」については以下のブログで事細かに解説されていますので
ご参照ください。

柳川藩主立花邸御花 スタッフブログ
九州戦国御膳with熊本城おもてなし武将隊 試食編その①
九州戦国御膳with熊本城おもてなし武将隊 試食編その②
九州戦国御膳プラン、出陣!

※特典の武将めざまし時計は、ときどきアップデートされています。
ブログ掲載時とは内容が変わっている場合もあります。
詳しくはフロントスタッフへお問い合わせください。

 

【特別なサービス その1】
朗読上映イベントの整理券をご用意します。

4月1日より立花家史料館受付で配布する、朗読上映イベントの整理券。
13日、14日にご宿泊の方には、この整理券をお取り置きしておきます。

 

【特別なサービス その2】
特製「立花宗茂兜ケーキ」をご提供。

柳川藩士の血を引くパティシエが作る、特別なデザートがこちら。

 

 

 

 

 

 
輪貫と鳥毛を再現したフォルム
口いっぱいに広がるチョコレートの芳醇な甘さ
宗茂ファンにも、そうでない人にも嬉しい一品です。

 

【特別なサービス その3】
立花家史料館ノベルティのタンブラーをプレゼント

こちらが立花家史料館でノベルティとして製作したタンブラーです。

さてこの台紙に使われているのは何の写真でしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宗茂の兜の後立でした。

 

タンブラーをくるりと回すと反対側はこんな感じです。

さてこの部分に使われているのは何の写真でしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鉄皺革包月輪文最上胴具足の胴の部分でした。

このように、さりげなく宗茂なデザインにしていますので
オフィスや街中でもお気軽に使えるのではないかと存じます。

 

リラックスタイムにも睨みをきかせていたいあなたのために
替えの台紙もご用意いたしました。

 

 

 

 

 

 

みんな大好き「べっきどうせつ」。
色を塗るもよし。このまま使うもよし。
お好みの戸次道雪にしてお楽しみください。

 

なおこちらのタンブラー、ちょっと使ってみたのですが
洗う際には本体をカバーから取り出した方がよさそうです。

この状態にして洗おう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

隙間から水が入り、戸次道雪(の台紙)がしわしわになってしまいましたので。
密閉ではないので、斜めにすると中身が滴り落ちます。持ち歩きの際はご注意を。
容量は、街のコーヒーショップのショートサイズぐらい。
耐熱は100度。
あたたかいお飲み物と、宗茂・道雪への熱い想い(100度以下で)を注いで
楽しくお使いください。

 

最終的にタンブラーの解説になってしまいましたが
本題は
5月13日、14日に柳川藩主立花邸御花の九州戦国御膳プランで宿泊すると
特別なサービスがいろいろある
ということでした。
是非ともこの機会のご利用をおすすめします。

 

最後にフロントスタッフからのお願いをお伝えしておきます。
ホームページからもご予約いただけますが
整理券の件などでお尋ねしたいこともありますので
お電話でご予約ください
だそうです。

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(立花家の)刀剣を楽しむ旅行プランの提案

2017/1/9

柳川はおだやかに2017年を迎えました。

20170101

 

 

 

 

 

 

 

このままおだやかな一年になることを願いますが
そう、今年は立花宗茂生誕450年。
年末の特別展に向けて、荒ぶる一年になりそうな予感がしています。

 

この荒ぶる一年の最初を飾る、荒ぶる行事がこちら

 

第4回九州大名家資料研究会トークイベント「九州大名家伝説の名刀と拵え」

 

1月21日11時から、福岡市博物館で開催します。

参加申込は年末からpassmarketで受け付けていましたが
すでに予定枚数に達したため終了しました。
少数ですが当日配布整理券も予定しています。
枚数は前日までに確定して、当館公式twitterでおしらせします。

 

さて今回は
トークイベントに参加される方
参加しないけど1月21日あたりに福岡市博へ行かれる方
刀に興味があって1月20日~22日あたりに休みがとれそうな方へ
立花家史料館が提案する旅行プランのご案内をいたします。

 
【1日目(1月20日)】

◆西鉄電車に乗って柳川へ

観光列車「水都」に乗ると、旅情をより楽しむことが出来ます。
「水都」は日によって運行ダイヤが違いますので
ご確認の上ご乗車ください。

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柳川では水都バスも走っています

 

 

 

 

 

 

 

 

柳川藩主立花邸御花にチェックイン

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ご好評いただいている九州戦国御膳プランが
1月20日・21日だけスペシャルになります。

 

スペシャル1:
戦国武将(熊本城おもてなし武将隊)の声で朝を告げてくれる「オリジナルボイス目覚まし時計」に
立花宗茂と雷切丸くんバージョンが登場

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雷切丸くんと殿の会話はすでに収録済みなのですが
予約状況によっては、誰にも聞かれないままに終わってしまうのではないかと
スタッフがはらはらしています。
雷切丸くんが殿におねだりしたりする特別バージョンを、ぜひ皆様に聞いていただきたい。

なお今の期間は、他の武将さんたちの目覚ましも
刀剣に関する内容で起こしてくれる仕様になっています。

 

スペシャル2:
大広間の修復工事事業に伴い、新しく架け替える屋根の『瓦』に
ご自分でお名前を書いて頂けます。

絶賛工事中

絶賛工事中

 

 

 

 

 

 

 
新しい瓦は次の修復工事(おそらく100年後)まで、大広間の瓦として設置されます。
100年間続くスペシャルです。

 

スペシャル3:
20日(土)にご宿泊のお客様で福岡市博物館で行われるトークイベントにご参加のお客様は
翌朝、西鉄柳川駅までお送り致します。

柳川藩主立花邸御花のスタッフが
電車の時間にちょうど間に合うように、車でお送りします。

 

九州戦国御膳プランのご予約は
柳川藩主立花邸御花へお問い合わせください。
電話:0944-73-2189

 

◆立花家史料館で「脇指 無銘(雷切丸)」を鑑賞する

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宿泊プランについているチケットを使って
ご飯の前に立花家史料館へ行きましょう。

九州大名家資料研究会の開催を記念して
1月18日~24日の間、「脇指 無銘(雷切丸)」を特別公開。
展示ケースの関係で、いつもより近くで見られます。

閉館は18時(入館は17時半まで)です。

 

◆九州戦国史に思いをはせながら、食事を楽しむ

九州戦国御膳プランのお食事には
それぞれのメニューと戦国武将との関わりを解説した栞がついてきます。
立花宗茂と、ゆかりの戦国武将をイメージした、本格会席料理をお楽しみください。

 

◆明日を楽しみにしながらぐっすり眠る

柳川の夜は静かです。
ぐっすり眠って、英気を養いましょう。

 

【2日目(1月21日)】

◆武将めざましでさわやかに目覚める

ご予約時にご希望の武将をおしらせください。
(立花宗茂と雷切丸、加藤清正、黒田官兵衛、細川忠興、小西行長、森本儀太夫)
もちろん期間限定の立花宗茂と雷切丸くんが一押しです。

 

◆柳川から福岡市博物館へ移動

九州戦国御膳プランでご宿泊の方は、スタッフ運転の車で柳川駅へらくちん移動。
柳川駅からは西鉄電車に乗って福岡市(天神)へ。
天神から市博への移動は、都市高速を経由するバスが便利です。
「圧切長谷部」公開と、コラボ缶バッジ販売で大賑わい中の、福岡市博物館が
第4回九州大名家資料研究会トークイベントの会場です。

 

トークイベントの後は、圧切長谷部と日本号を鑑賞したり
フィンランド・デザイン展を鑑賞したり
図録を買ったりしましょう。

 

◆博多駅から都城へ移動

圧切長谷部の余韻に浸っている場合ではありません。
ここで九州内を大きく移動します。

博多駅から九州新幹線と特急きりしまを乗り継いで
都城へ向かいましょう。

そこで待っているものは

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1月21日から都城島津邸で始まる
「島津の至宝~文化財と地域博物館の魅力~」

こちらの展覧会に、立花家史料館所蔵の
国宝「短刀 銘 吉光」が展示されます(2月12日まで)。

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都城島津邸は17時閉館(入館は16時半まで)ですので
到着した日は、都城のおいしいご飯を食べて一泊。
翌日にゆっくり訪れるのがよいでしょう。
ちなみに開館は9時だそうです。

 

【3日目(1月22日)】

◆都城島津邸→帰宅

お家に帰るまでが旅行です。
この数日間の思い出を胸に、帰路につきましょう。
お土産の置き忘れにご注意を。

 

以上が、立花家史料館が提案する、(主に立花家の)刀剣を楽しむ旅行プランです。
雷切丸と共に、みなさまの旅の安全をお祈り申し上げております。

 

なお、ゆるく作ったプランですので
行程的に難しいと思われる部分は
良きようにカスタマイズしてご利用ください。

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リニューアル! 料亭「集景亭」ダイニング編

2014/2/7

リニューアル!売店(お花小路)編からのつづきです。

今回の改装工事に伴い、これまでのレストラン「集景亭」が
料亭「集景亭」ダイニングに生まれ変わりました。
料亭のおもてなしを気軽に愉しんでいただきたい、という思いから生まれたお食事処です。

史料室スタッフおよび財団スタッフは
本日11時のグランドオープン直後に、早速足を運びました。

 

場所は松濤館一階。
エントランスから入って真っ直ぐいった突き当たり。

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こちらが料亭「集景亭」の入口です。
「集景亭」の文字は、15代当主の娘にして16代当主夫人・文子の手によるもの。

暖簾をくぐると左手は

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こんな感じです。
以前の様子をご存知の方には驚きの光景でしょう。

 

そして右手には料亭「集景亭」[個室]が並びます。

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個室のお部屋は、明治時代、伯爵とその家族が居室としていた部屋をそのまま使っています。
松濤園の眺めもよく、伯爵家の雰囲気を味わいながら、ゆっくりとお食事をお楽しみいただけます。

 

今回は、暖簾をくぐって真っ直ぐ進んだダイニングで食事です。

 

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左手にちらっと見えているのは待合室。
さらに奥に進みましょう。

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和モダンな空間に迎えられました。
ガラス越しの景色は東庭園。

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格子戸の向こうは、12名様まで対応の個室風。
中の様子は…

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ちょっとしたパーティによさそうです。

 

壁には立花家に伝わる古写真が各所に。

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建設後まもない頃の西洋館の内部や

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かつてこの地に暮らした立花家の人々の様子が窺えます。

 

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今の季節、窓の外には梅の花が望めます。

外は雨。
窓際の席はちょっと肌寒いかな。
そんなときのために膝掛けをご用意しました。

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ふわふわでほかほか。
これで心置きなくお食事を楽しめることでしょう。

 

さて今回注文したのは新メニューの「ステーキセイロ」。
ウナギではなく牛ステーキのせいろ蒸し。
(蒸しに時間がかかるので、事前のご予約がおすすめです)

それがこちら

 

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せいろ蒸しと吸物、漬物、そしてわさび。

 

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せいろにはソースのかかった国産牛ステーキの他に、錦糸卵と貝割れ大根。
ご飯はもちろん味付(ウナギのせいろ蒸しとは違う味)。
ご飯とお肉の間にはタマネギ。

蒸したことで、お肉の旨味がご飯に染みて、なんとも美味しい。
お肉とわさびのコンビネーションもばっちりです。
これは新名物になりそうな予感。

 

さて、料亭「集景亭」ダイニングのメニューを見ると
「(ぼたもち付き)」と書いてあるものがたくさんあります。
このぼたもちは、デザートとしてお食事の最後にお楽しみいただくものです。
なぜぼたもちなのか。

柳川藩初代藩主・立花宗茂の正室である誾千代は、7歳にして立花山城の城督となった人物です。
この誾千代が波瀾万丈の人生を終えた地、熊本県玉名郡長洲町には供養塔があり
塔の形状から「ぼたもちさん」の愛称で親しまれています。

ぼたもちさん

ぼたもちさん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デザートのぼたもちは、ぼたもちさんにちなんだ「歴史に親しむデザート」なのです。

歴史に親しむぼたもちは、食後でも安心の一口サイズ。

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左は抹茶餡。
あんこと桜の塩漬けが絶妙にマッチング。
お食事を締めくくるにふさわしいデザートです。

ただしこのぼたもちは、ステーキセイロにはついていませんのでご注意を。

 

リニューアルで以前のレストラン「集景亭」から一新した、料亭「集景亭」ダイニング。
窓から望む東庭園やお料理で、四季の移ろいを感じながら
落ち着いた空間で、ゆったりとしたひとときをお過ごしいただけます。

 

女将は

20140207_27

 

 

 

 

 

 

 

遠方のお客様にも、お近くにお住まいのお客様にも
たくさんの方々に料亭「集景亭」ダイニングを体感していただきたいです

と、申しておりました。
(美人女将は恥ずかしがり屋なので、代わりに名刺に登場してもらいました)

 

なお本日から2月9日までにお食事をされたお客様には
お一人様一枚ずつ、1,000円のお食事券を差し上げています。

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4月25日までのディナータイムにご利用いただけます。
詳しくはスタッフにお尋ねください。

 

最後に今回のブログのスポンサーは館長でした。
ごちそうさまでした。

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リニューアル! 売店(お花小路)編

2014/2/7

御花売店(お花小路)および料亭「集景亭」の工事期間中は
みなさまにご不便・ご迷惑をおかけしました。

おかげさまをもちまして、本日無事にリニューアルオープンいたしました。

約1ヶ月の大工事を経て、新しくなった御花売店(お花小路)がこちら。

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ガラス面が広くなり、明るい雰囲気になりました。
店内の様子もよく見えます。
(工事前の写真を撮っておくんだったと、今さらながら後悔)

 

今朝のオープン時には、オープニング記念イベントが開催されました。

 

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バルーンリリースのため、風船を手に待機する人々。
あいにくのお天気でしたので、屋根の下でその時を待ちます。

 

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さあいよいよバルーンをリリースします。

 

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司会者の合図で、風船が一斉に空へ。
しかし今朝は風が強かったので…

 

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いろとりどりの風船は、あっという間に南西の空へと飛び去って行きました。

 

なにはともあれ、無事オープンです。

 

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あたたかい雰囲気の店内。
なんだか以前より広くなったような気がします。

それでは、リニューアルした売店(お花小路)のおすすめ商品を、いくつかご紹介しましょう。

 

まずはこちら。

20140207_07

 

 

 

 

 

 

 

 

 

店の中央扉入ってすぐのところには
オリジナル商品・限定商品が並んでいます。

立花家15代当主・立花鑑徳伯爵が開墾したみかん園「橘香園」。
そこで育った温州みかんを使った100%ジュース「蜜柑搾り」。
シュワッとさわやかほんのりみかん味の「西洋炭酸水」は
お風呂上がりにぴったり。
そして今回初登場の「贅沢漬」。
普段は別々にしか味わえない海茸とタイラギの粕漬けが両方とも入った、なんとも贅沢な商品です。

 

 

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こちらは大川市にある庄分酢の「ビネガーサイダー」。
福岡県朝倉産の柿で作った柿酢、熊本県産の有機トマトで作ったトマト酢
福岡産のあまおうで作った苺酢の3種類のサイダーがあります。

 

 

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「うなぎの骨」
柳川名物・うなぎのせいろ蒸しに使われたウナギの骨を、かりかりに揚げたものです。
御花謹製「うなぎの骨」は、ひとつひとつ丁寧に手洗いしてあるので臭みがなく
少し塩気があり、お酒のおつまみにぴったり。
ただし製造は不定期ですので、品切れの場合もございます。
見かけたときには、ぜひ買っておきましょう。

 

 

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いまや全国的に有名な高橋商店のゆずすこ
お花小路では、そのゆずすこのアイスがお求めいただけます。
スタッフに味の感想を聞いてみたところ、「おとなの味」とのことでした。
おとなのみなさん、ぜひお試しください。

 

 

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諏訪原寛幸さんのイラストをパッケージとしたお菓子もあります。
金鍔・お餅・パイの3種類。
お菓子をおいしくいただいた後、パッケージは飾りましょう。

 

 

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特産の「柳川まり」は、種類がたくさん。
数ある中からお気に入りを見つけるのも、また楽し。
もうすぐひな祭りの季節ですので、おひな様やさげもんも多数取りそろえております。

 

 

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ミュージアムショップのコーナーには
図録や書籍類、絵はがき、金甲ストラップなどがございます。
今回、絵はがきの種類を増やしました。
今後も商品をもっと充実させていく予定ですので、お楽しみに。

 

ほかにも、まだまだたくさんの商品が、みなさまのお越しをお待ち申し上げております。
観光のお客様は、旅行のお土産に
柳川にお住まいの方は、あの人へのギフト選びに
ぜひ柳川藩主立花邸 御花 売店(お花小路)をご利用ください。

 

なお2月8日、9日は各日先着50名様に、「オリジナルハンカチ」をプレゼントいたします。
このハンカチは柳川藩12代藩主・鑑寬の正室、純姫所用の小袖をモチーフにした
大判のハンカチです。

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膝掛けやミニスカーフにも使えます。

 

以上、リニューアルした売店のご紹介でした。
このあと、リニューアル!料亭「集景亭」ダイニング編につづきます。

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ナイス・フェアプレー 史料室チーム

2012/12/19

立花家史料館を含めた柳川藩主立花邸 御花を経営する株式会社 御花では
毎年12月に社内研修会があります。

今年の研修会は「第43期キックオフミーティング 第42期御花アワード」と題して
これまでよりも盛大に開催されました。
どれくらい盛大かというと、司会者が音楽と共に蝶ネクタイ姿で現れるほどの盛大さです。

 

「キックオフミーティング」とは
各部署が、今期はこれこれこういう目標を持って仕事をします
というプレゼンをする場。

史料室では、今年一年の出来事と来年のテーマを、動画にして発表しました。
何事にも全力投球をモットーとする史料室として、かなり力を入れて作りました。
諸事情により、この場でお見せすることができないのが残念です。

 

そして「御花アワード」とは、
社内の選考委員会がジャンル毎に選考基準を設け
それによって選考されたスタッフを表彰する場。

トップスコア、ベストヤングプレーヤー、MVPなどの賞があります。

 

この「御花アワード」で、わが史料室は
「最もまとまりのあった部署」に贈られる「フェアプレー賞」に輝きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

賞状・トロフィー・金一封を頂戴しました。

開館以来初めての子ども向け展覧会を開催したり
twitterやfacebookページを活用した広報を展開したりと
史料室三人衆が「一丸となって」 「新たな客層の開拓に尽力」したことが
評価されたことを、大変嬉しく思います。

 

さて、この金一封、
史料室らしい、何か面白いことに使うつもりなのですが、
そのときには、またここでご紹介したいと思います。
お楽しみに。

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料亭ランチで贅沢気分

2012/8/10

柳川藩主立花邸 御花の料亭は、当時伯爵や奥様の居室であったお部屋を
そのまま利用しています。

その料亭で、この夏楽しめるお食事がこちら。

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「贅沢ランチ 〜旬彩御膳〜」です。
調理場と料亭の若者2人がメニューを考えた、夏にぴったりのヘルシーランチ。
それをなんと2,500円(お部屋代・サービス料込)で味わうことができるのです。

今日は史料室スタッフ+博物館実習生で、贅沢ランチしてきました。
メニューを考えたスタッフの1人、料亭のゆかさんから聞いた裏話を交えつつ
「贅沢ランチ 〜旬彩御膳〜」の全メニューを紹介いたします。

さて本日のお部屋はこちら。

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新鈴の間。
ここは15代鑑徳の居室だった部屋です。
普段は室料が3,500円かかるお部屋ですので
食事代に室料が含まれていることを考えると、なんだかすでに得した気分。

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いい機会なので、室長が実習生に和室での基本的な作法を指導。
実は史料室スタッフも以前、小笠原流のお稽古を受けたのですが
すでに座布団への座り方は、忘れてしまっていました。何事も復習が大事。

とりあえず自己流で座布団に座ると、早速一品目。

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季節の和え物。
今日は「焼き茄子敷湯葉とろろ」(日によって違うそうです)
湯葉の混ざったとろろもおいしいのですが、茄子の味も絶品。

そして次に造里。

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涼しげな器に盛られた本日のお魚は、タイにカンパチにイサキ。
くるんとしたニンジンや大根までおいしくいただきました。

さて次は「かぼちゃのすり流し」

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半透明な器から何かカラフルなものが透けて見えています。
わくわくしながら蓋を取ると

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カラフル!
夏野菜がたっぷり。

ちょっと変わったすり流しを作ろうと思い
夏野菜であるカボチャ、と決めたそうです。
これは「納得の味です」と力強く言われました。
味はもちろん彩りも綺麗で、白い器によく映えます。

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温かいものが出てきました。
オープン・ザ・蓋。

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一瞬、蕎麦?と思いますが、これは「あかもくうどん」という
海藻を練り込んだうどんで、宮城県の特産品だそうです。
一口食べようと器に顔を近づけると、おつゆのいい香り。
冷たい食事の間に温かいものを挟むと、なんだかほっとします。

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こちらは「あっさり塩角煮」
夏野菜の向こうに、角煮が見え隠れしています。

夏バテの予防になる豚肉。
でも暑いときにこってり角煮はちょっとイヤかも。
よし、塩でさっぱり豚角煮だ!

という経緯で生まれた「あっさり塩角煮」。
すこしとろみのあるつゆ(あん?)をからめると、また旨し。
思いがけずトマトは温かです。

さあ、いよいよご飯ですよ。

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丼と薬味とたくさんの漬け物。

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薬味は、ミョウガにワサビに梅肉。
これは何のお供なのかというと

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「冷やし茶漬け」です。
薬味をたっぷり乗せ、ほうじ茶と鰹出汁をブレンドした特製出汁(冷)をかけていただきます。

普通は温かいお茶漬けだけど、夏は冷たくして出そう、という発想で生まれたこの一品。
夏バテ防止のために、近年お高めの鰻を頑張って入れました。

そして、いよいよデザートです。

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「米粉のアイスもなか」
アイス最中にして食すもよし
最中をパリッと割って、アイスを乗せて食すもよし。

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最中は、ちょうどよいサイズを求めていくつか取り寄せ、
検討の結果、このサイズに決定したとのこと。
アイスがちょうど収まるナイスサイズです。
米粉アイスはさっぱりしているので、食後にぴったり。
米って素晴らしい。

以上が、「贅沢ランチ 〜旬彩御膳〜」の全貌です。

メニューを決めるときは、
夏にはどういったものを食べたいか
お客様目線で考えたそうです。
こういう材料を使って、こういう風にしたいというイメージが
考案者二人の間で一致していたため、メニューはすぐに決定したとのこと。
ちなみに味付けや器のセレクトは、調理場の原氏が担当。
センスが光ります。

静かな部屋。
冷たさと温かさの両方を味わえる、彩り豊かな食事。
器に顔を近づけると漂う、まろやかな出汁の香り。
やわらかいもの、ぱりっとしたもの。
そして、ふと目を向けると障子の向こうに広がる素晴らしい景色。

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五感を贅沢に刺激するこちらのランチは、8月31日までの期間限定。

平日のお昼(11時から15時)のみで、予約が必要です。

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御花に泊まる

2012/8/6

柳川藩主立花邸 御花では8月4日、5日と、
毎年恒例の「七福神夏祭り」が開催されました。

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立花宗茂ゆかりと伝わる七福神が、立花家に伝わっており
それが七福神夏祭りの名前の由来であるとかないとか。
何はともあれ、今年もたくさんのお客様にお越しいただき、
楽しいお祭りになりました。

さて、楽しんだ後には片付けをしなければなりません。
そして片付けをすると、夜遅くなってしまいます。
帰るのがちょっと大変。

そういうわけで、祭り2日目の夜は立花邸御花内のホテル松濤館に泊まることにしました。
滅多にないことなので、この機会に室内の様子をリポートしてみたいと思います。
御花にお泊まりになる際の参考にしていただけましたら幸いです。

なお前半部分の画像が暗いのは、部屋を使う前に撮ってしまおうと
夜中に撮影したためですのでご了承ください。

泊まった部屋は2階の洋室(ツイン)。

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お部屋のテーブルには、ウエルカム「越山餅」とおしぼり。
越山餅は、柳川名物のお菓子です。
売店でも販売しておりますので、お土産にどうぞ。

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越山餅にはお茶が合います。
熱いお茶でほっと一息。

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お茶の横にふと目を移すと、あらきれいなお花が。

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心和みます。

ベッドの上には、浴衣類。
あると便利な巾着袋と足袋靴下もご用意。

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撮影のために出しましたが、足袋靴下は袋に入っていて新品です。
浴衣とは違い、お持ち帰りいただけるものです。

では洗面所をのぞいてみましょう。

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明るく清潔なバス・トイレ。
トイレは洗浄機能付き。
ドライヤーもあります。

アメニティはこちら

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歯ブラシはもちろん、綿棒やヘアゴムも。
シャンプーは、「芯まで届く、うるおいで はずむ、まとまる、艶髪へ」でおなじみの赤のTSUBAKI。
石けんは御花のロゴ入り。

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タオルにも「Ohana」と素敵に刺繍されてます。

お風呂は長い足も伸ばせる悠々サイズ。
祭りの疲れも癒やされます。

明日も朝から仕事ですが
枕元には賑やかに起こしてくれそうな目覚まし時計と
蚊の多い柳川には欠かせない蚊取り器があるので安心。

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SonyのBRAVIAでオリンピックを見ながら、いつの間にか寝ていました。

柳川の夜は静かです。
ゆっくり休むことができます。
ゆっくり休みすぎて、うっかり寝坊してしまいます。
せっかくの目覚まし時計をONにしていませんでした。

さて実は松濤館の朝食は超豪華です。
残念ながら今回は素泊まりでしたので、画像がありません。
御花マップにティンドラ・ドロッペさんが描かれた朝食の絵がありますので
そちらをご覧いただきます。どうぞ。

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いかがですか、おいしそうですよね。
ちなみに私の朝食は、前日に夏祭りでゲットしたおはぎでした。

明るくなったので外の様子がわかるようになりました。
ベランダにはテーブルと椅子があります。

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風を感じながら風呂上がりの一杯を楽しむもよし、
緑いっぱいのお庭をスケッチするもよし。

よく見てみると、ベランダの柵はお花みたいでした。

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さて外の景色はどうでしょう。
前の晩の東庭園はこんな感じでしたが

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すっかり片付いています。

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右手には松濤園。

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観光コースとは違った角度で見ることができます。

ところでお部屋には御花に関係のある3冊の本が備えてあります。

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左から
立花文子自伝『なんとかなるわよ』
立花和雄自伝『柳川の殿さんとよばれて』
北原白秋『思ひ出』

立花文子は、15代当主・立花鑑徳の娘で16代当主夫人。
立花和雄は、元帥島村速雄の息子で16代当主。
この二人が戦後、御花を料亭・旅館としてスタートさせ、現在の御花の基礎をつくりました。

そして立花和雄は、柳川が生んだ詩人北原白秋をこよなく愛し
この『思ひ出』を完全復刻しました。

戦後の御花の歴史に触れることのできる3冊です。

読書のお供には、冷蔵庫の中の飲み物(有料)をどうぞ。

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立花伯爵家農場橘香園で作られた、世界に誇るみかんジュース「蜜柑搾り」や
その「蜜柑搾り」をつかったシュワシュワの「西洋炭酸水」がおすすめです。
ただし時期によっては置いてない場合もございます。

御花のチェックアウトは11時。
朝もゆっくりすごせます。
お帰りの前に、ぜひこちらをご記入ください。

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アンケートにお答えいただいたお客さまの中から、抽選で毎月2名様に御宿泊優待券をプレゼント。
また右の「思い出」ノートには、旅の思い出や御花の感想などをご自由にお書きください。

そろそろ出勤の時間ですので、リポートもここまで。
松濤館から立花家史料館まで徒歩1分弱。
今日も一日頑張ります!と思っている間もなく着いてしまいました。
たまにはこんなのもいいですね。

柳川藩主立花邸 御花・松濤館について、
料金やお得なプランなど、詳しくはこちらをご覧下さい。

さてみなさん、次の旅行先はもうお決まりですか。
柳川の国指定名勝「立花氏庭園」の中にあるホテル松濤館で
のんびりと静かな夜を過ごすというのは、いかがでしょう。
ご予約の際には是非「ブログを見て」とお伝えください。
何も特典はございませんが、ブログの中の人が喜びます。

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柳川城下町絵図パネルを設置しました

2011/10/12

以前掛けてあった城下町図の掛け軸が破損して以来、
御役間横の壁は、ただの真っ白な壁(だけど本漆喰の由緒正しい壁)でした。

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そこに、新たな城下町絵図を設置することになり、
立花家史料館所蔵の「御家中絵図」「町小路絵図」「沖端町御絵図」の
3枚を合わせてパネルにしたものの制作を、インタージャム株式会社にお願いしました。

それぞれの絵図のフィルムを高性能のスキャナでスキャンし、
色合わせをして合成し(これが結構大変)、
パネルにして額に入った立派なものが出来上がりました。

そして、いよいよ設置です。

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これがパネルの完成品(裏返し)。

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まずは吊すための金具を取り付けます。

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パネルの方にも金具を付けます。

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設置場所まで移動。
重いので男性4人で運びます。
狭い場所なので斜めに倒したりしながら慎重に。

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上の方を取り付けます。
離れて眺めてみてまっすぐになるようにしましょう。

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下の方は、既に柱にあいている穴を利用して(文化財なので)
金具を釘で打ち付けます。

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わーい、出来上がり。

「御家中絵図」は居住者の名前(寛政3年当時)が書かれていますので、
好きなお武家さんのおうちを探すもよし、
自分の家の辺りに誰が住んでいたのかを見るもよし、
楽しみ方いろいろ。

ちなみに、絵図の中で「御花」と表記してある部分は、
現在の御花ではなく、江戸時代の御花畠の範囲です。

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御花ブライダルでレッツ宗茂

2011/8/12

本日、御花においてブライダルアイテムフェアが開催されています。
何やら宗茂の甲冑があるという話を聞きつけて、こっそりのぞいてみました。

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いました。堂々の宗茂さん。
鹿児島の丸武産業さんのブースです。
左は鑑賞用(?)、右が実際に着られる甲冑だそうです。
しかもつい2,3日前にできたばかりのほやほや。

結婚をお考えのみなさん、御花で甲冑ウエディングというのはどうでしょう。
御花ウェディング、詳しくはこちらにて御座候。

ちなみに駕籠もありますよ。

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