立花家の令和コンビ
2019/4/235月1日からの新元号が「令和」と発表されて
3週間と少し経ちました。
今年のゴールデンウィークは長いお休みだし
令和ゆかりの地めぐりでもしてみようか
という方もいらっしゃるでしょう。
全国各地に令和ゆかりの地があるようですが
その中でも今人気が高いのは太宰府でしょうか。
新元号が発表されてからというもの
人々が押し寄せているとの噂を聞きました。
令和にゆかりがなくてもいいけど
なんとなく令和が感じられる場所に行きたいな、という方に
ぜひおすすめしたい場所があります。
それはここ、柳川です。
実は歴代立花家当主の中に「なんとなく令和な」コンビを見出しました。
さて、ここでまずは新元号「令和」の出典をみてみましょう。
初春令月
気淑風和
梅披鏡前之粉
欄薫珮後之香
『万葉集』の「梅花の歌三十二首」の序だそうです。
この中で注目したいのが
初春の令「月」と白粉のような「梅」です。
立花家で「月」といえば、立花宗茂(立花家2代)。
月輪モチーフの甲冑を身に着けた戦国武将です。
そして「梅」といえば、戸次道雪(立花家初代)。
戒名は「福厳寺殿梅岳道雪大居士」。
葬られた立花山養孝院は後に梅岳寺と改名されています。
つまり立花家の初代と2代は、なんとなく令和なコンビなのです。
立花家の令和コンビにゆかりのものを見ることができるのが
柳川にある「立花家史料館」です。
7月15日まで開催している特集展示「刀を見る、伝来を知る 柳川藩主立花家伝来の刀剣」では
二人にゆかりのある刀剣を紹介しています。
まずは「梅」担当、戸次道雪ゆかりのこちら。
戸次道雪が雷を切ったと伝わる刀です。
梅担当武将は、実は雷担当武将としての方が有名だったりします。
次に「月」担当、立花宗茂ゆかりがこちら。
実父高橋紹運から譲り受けた剣です。
ほかにも、ずばり月モチーフの兜も展示しております。
「令和」とは特につながりませんが
なんだかおめでたい気分になる国宝もおすすめです。
令和ゆかりの地・太宰府から、令和コンビゆかりの地・柳川までは、西鉄電車が便利です。
太宰府観光列車「旅人」や、柳川観光列車「水都」で、素敵な旅をお楽しみください。
まもなく始まるゴールデンウィークには、「なんとなく令和」を感じる立花家史料館へ。
令和コンビゆかりの刀剣たちが、みなさまのご来館をお待ち申し上げております。
[おまけ]
毎年、館長の誕生日にオーダーするオリジナルケーキ。
今年は令和ケーキにしてみました。
宗茂の金地三日月図軍扇に梅の花が一輪。
柳川藩士の末裔であるパティシエに作っていただきました。