山口旅行記4 ~水上からの萩~
2018/11/10立花財団スタッフ・財団元スタッフ・御花スタッフの山口旅行記。
これまでのお話はこちらです。
一夜明け、それぞれ朝風呂を浴びたり浴びなかったりした後
ご飯のお供が豊富な朝食をおいしくいただきました。
食後にラウンジのソファに腰掛けると
夕べは真っ暗で見えなかった海が
目の前に広がっていました。
大量に飛んでいるのはトンボです。
チェックアウトを済ませ
まずは今日の予定についてミーティングを行いました。
(行き当たりばったり旅なもので)
館長は夕方から筑後で仕事があるので
それまでには帰らなければなりません。
高速の状況と渋滞具合(第2回参照)を考えると
お昼前には萩を出発する必要があります。
短いミーティングの結果
萩八景遊覧船 → 菊屋家住宅 → 御茶処 惺々庵
というルートでまわることにしました。
お世話になった宿を出発し、遊覧船乗り場へ。
萩八景とは、江戸時代に長州の3代藩主毛利吉就が
お抱え絵師雲谷等璠、歌人安部春貞、学者山田原欽に命じて選ばせた
萩城下の8つの佳景のことで
萩の三角州の周囲を取り巻くようにつくられています。
(萩八景遊覧船パンフレットより)
萩城跡横の指月橋あたりに乗り場があります。
ライフジャケットを着て、いざ出発。
柳川のどんこ舟とは違い、屋根付きでモーターを動力としています。
船から景色を見ると、陸から見るそれとは
また違った趣を楽しむことが出来るので
観光地に船があったときには乗ってみることをおすすめします。
この遊覧船では、萩八景音頭的な歌をBGMに、船頭さんが解説をしてくださいます。
橋をくぐる時にかがむのは、柳川のどんこ舟と同じ。
船は堀を出て橋本川へ。
両岸に立ち並ぶ家々や、松並木などを眺めながらぐんぐんと進みます。
この山はおそらく面影山。
橋本川を上流へと向かっていた船は
萩八景のひとつ「桜江の暮雪(さくらえのぼせつ)」あたりでUターン。
ふたたび堀へ入り
指月山を左に見ながら海へ出ます。
小さな船で大海原へ出るのは少し不安もありますが
気持ちよい潮風に吹かれつつ、「萩六島」を間近に見ることができます。
「萩六島」は、NHKの「ブラタモリ」でも解説されていた
火山で出来た平らな島々です。
本ブログの最初の方で、ホテルラウンジから見た風景の画像にも写っています。
やがて船はスタート地点へ戻り、約40分の船旅はおしまいです。
船乗り場で帰りを待っていてくれた強いザリガニのうちわよ、
ありがとう、楽しい船旅でした。
ちなみに遊覧船の駐車場にも蘇鉄がありました。
何かのキャラクターみたいな、こんもり蘇鉄。
さて次に向かうのは萩の城下町。
今回は時間の都合で訪問できませんでしたが
城下町には萩博物館があります。
次回は必ず素敵な発見をしに来ます。
大名道具収蔵館にあるあるな展示作品たち。
甲冑に書画に婚礼調度。
同じようだけど家によって少しづつ違うので
ぜひいろんな館を巡ってみてください。
このあと我々は維新150年にわく萩城下町にある
菊屋家住宅へ向かうのですが
それはまた次回。
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不定期更新「山口旅行記」
次回やっと最終回になると思います。
果たして夕方までに筑後に着くのか。
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