番外編-館長ブログ-「ドラマ「民王」には立花家ネタがあちこちに」
2016/4/27なぜか?と不思議に感じた方もいらっしゃるのでは。
そもそも、そんな事に気が付いた人がどれほどいたのかが疑問ですが。
なぜか、というと…立花家をご贔屓にして下さった方々がいらっしゃったからということです。
どうやら面白い!と思って下さったようで、有難いです。
スペシャルでの雷切丸の入れ込み具合の強引さもなかなか素敵でした。
さて、ひょんな事から総理の刀が波游ぎ兼光となったことから始まって、
綾夫人の刀が雷切丸(丸、まで付けていただくところにこだわりました!)となり、
さらにはスピンオフでは当館自慢の「春画巻物」の複製が登場することになりました。
当初は、単に春画を小道具として使用するにあたっての軽い考証的雑談だったのですが、話の流れで
植 「これで政治家を抱き込もうとするほどの名品ということならば、
大名家秘蔵の肉筆春画レベルという説得力あるものということで、うちのはいかが?」
P 「そのデータをご提供いただいてもいいんですか?」
という流れになって、
こうなりました。
収録当日は、某撮影場所に直接赴き、見学をさせていただきましたが、
美術さんの作った複製にびっくり。
表装といい箱といい、よく出来ています。
本当は12の場面からなる巻物ですが、テレビに登場するのは部分なので、
こちらの場面のみの複製となりました。
このチョイスは、私個人的な好みと一致。
これ、いいですよねー、などとスタッフさんや脚本家さんと会話しつつ、
目を皿のようにしてモニターを見つめました。
それにしても…古びた感じや紙表面の質感とか、
なんだか照れくさくなるような(なぜだ!)くらいのクオリティー。
使っていただいてよかった。
そして、こちらが貝原さんが胸ポケットからさっと取り出してみせた鑑定書。
お断りしておきますと、当館では決して鑑定書は発行いたしません。
ドラマの中ということでの配慮から「橘家資料館」となっております。
本物は「立花家史料館」。
貝原さんの台詞の中でも「たちばなけしりょうかん の がくげいいん…」と
言っていただくことになっておりまして、大変ありがとうございました。
さらにお断りしておきますと、学芸員はそれほど偉くないです(笑)。
収録後はこの3セットの複製は記念にいただいて帰りました。
高橋一生さん、相武紗季さん、升毅さん、川岡大次郎さん、登場のシーン、
皆さん本当に素晴らしいプロフェッショナルだなあと思いました。
とてもよい雰囲気の現場でした。