リニューアル! 料亭「集景亭」ダイニング編
2014/2/7リニューアル!売店(お花小路)編からのつづきです。
今回の改装工事に伴い、これまでのレストラン「集景亭」が
料亭「集景亭」ダイニングに生まれ変わりました。
料亭のおもてなしを気軽に愉しんでいただきたい、という思いから生まれたお食事処です。
史料室スタッフおよび財団スタッフは
本日11時のグランドオープン直後に、早速足を運びました。
場所は松濤館一階。
エントランスから入って真っ直ぐいった突き当たり。
こちらが料亭「集景亭」の入口です。
「集景亭」の文字は、15代当主の娘にして16代当主夫人・文子の手によるもの。
暖簾をくぐると左手は
こんな感じです。
以前の様子をご存知の方には驚きの光景でしょう。
そして右手には料亭「集景亭」[個室]が並びます。
個室のお部屋は、明治時代、伯爵とその家族が居室としていた部屋をそのまま使っています。
松濤園の眺めもよく、伯爵家の雰囲気を味わいながら、ゆっくりとお食事をお楽しみいただけます。
今回は、暖簾をくぐって真っ直ぐ進んだダイニングで食事です。
左手にちらっと見えているのは待合室。
さらに奥に進みましょう。
和モダンな空間に迎えられました。
ガラス越しの景色は東庭園。
格子戸の向こうは、12名様まで対応の個室風。
中の様子は…
ちょっとしたパーティによさそうです。
壁には立花家に伝わる古写真が各所に。
建設後まもない頃の西洋館の内部や
かつてこの地に暮らした立花家の人々の様子が窺えます。
今の季節、窓の外には梅の花が望めます。
外は雨。
窓際の席はちょっと肌寒いかな。
そんなときのために膝掛けをご用意しました。
ふわふわでほかほか。
これで心置きなくお食事を楽しめることでしょう。
さて今回注文したのは新メニューの「ステーキセイロ」。
ウナギではなく牛ステーキのせいろ蒸し。
(蒸しに時間がかかるので、事前のご予約がおすすめです)
それがこちら
せいろ蒸しと吸物、漬物、そしてわさび。
せいろにはソースのかかった国産牛ステーキの他に、錦糸卵と貝割れ大根。
ご飯はもちろん味付(ウナギのせいろ蒸しとは違う味)。
ご飯とお肉の間にはタマネギ。
蒸したことで、お肉の旨味がご飯に染みて、なんとも美味しい。
お肉とわさびのコンビネーションもばっちりです。
これは新名物になりそうな予感。
さて、料亭「集景亭」ダイニングのメニューを見ると
「(ぼたもち付き)」と書いてあるものがたくさんあります。
このぼたもちは、デザートとしてお食事の最後にお楽しみいただくものです。
なぜぼたもちなのか。
柳川藩初代藩主・立花宗茂の正室である誾千代は、7歳にして立花山城の城督となった人物です。
この誾千代が波瀾万丈の人生を終えた地、熊本県玉名郡長洲町には供養塔があり
塔の形状から「ぼたもちさん」の愛称で親しまれています。
デザートのぼたもちは、ぼたもちさんにちなんだ「歴史に親しむデザート」なのです。
歴史に親しむぼたもちは、食後でも安心の一口サイズ。
左は抹茶餡。
あんこと桜の塩漬けが絶妙にマッチング。
お食事を締めくくるにふさわしいデザートです。
ただしこのぼたもちは、ステーキセイロにはついていませんのでご注意を。
リニューアルで以前のレストラン「集景亭」から一新した、料亭「集景亭」ダイニング。
窓から望む東庭園やお料理で、四季の移ろいを感じながら
落ち着いた空間で、ゆったりとしたひとときをお過ごしいただけます。
女将は
遠方のお客様にも、お近くにお住まいのお客様にも
たくさんの方々に料亭「集景亭」ダイニングを体感していただきたいです
と、申しておりました。
(美人女将は恥ずかしがり屋なので、代わりに名刺に登場してもらいました)
なお本日から2月9日までにお食事をされたお客様には
お一人様一枚ずつ、1,000円のお食事券を差し上げています。
4月25日までのディナータイムにご利用いただけます。
詳しくはスタッフにお尋ねください。
最後に今回のブログのスポンサーは館長でした。
ごちそうさまでした。