川が開いてスプリング・ハズ・カム
2012/2/294年に1度の2月29日である今日、堀開きがありました。
飲料水や農業用水を確保するため、柳川には無数の掘割が張り巡らされています。
掘割は普通の河川とは違って、流れが穏やかなため、水藻や塵が滞留してしまいがちです。
そのため年に一度堀割の水を落とし、川底の清掃と日光消毒を行うのです。
水落ちのときには、堀に流れこむ川の水門を閉じ、
下流側の井樋を開放して、堀の水を有明海に流します。
明治末期頃までは、水落を11月上旬、城内にある日吉神社の秋季祭礼の前に行い
水落期間中に捕獲した魚を料理して、親戚知人を招き、神社で酒宴を楽しむという
風習があったようです。
今年は2月20日の午後4時に水門が閉じられました。
そして今日あった堀開きでは、閉じていた水門を開放し、堀に水を流し込みます。
開放するのは、柳川古文書館近くの新町水門。
数枚の板で堰き止められています。
徐々に板がはずされていきます。
最後の板がはずされると、水がどーっと流れ込みました。
はずされた板たち。
川を堰き止めるという重責を無事完遂し、満足げなご様子。
桜が咲くのはもうしばらく先ですが、
堀開きを迎えた柳川は、もう春です。