肖像画に描かれた初代柳川藩主・立花宗茂の“もみあげ”
2025/1/8新商品「宗茂の顔デイリーバッグ」はじめました。
あらわされているのは、柳川藩初代藩主・立花宗茂の“顔”です。
立花家史料館が所蔵する肖像画をもとにデザインされました。
肖像画が描かれたのは、宗茂の13回忌にあたる承応3年(1654)。
礼服である黒い束帯をまとう壮年の宗茂が描かれています。
印象的な長めの“もみあげ”は、実際の宗茂に似せたのでしょうか?
「立花宗茂」が全国的に有名になるとともに、この肖像画のメディア露出も年々増えつつあります。
しかし、実は近年までの約300年間、この当館所蔵の宗茂肖像画は誰にも知られていませんでした。
宗茂の13回忌から30余年が過ぎた、貞享5年(1688)。
宗茂の孫にあたる3代藩主・鑑虎は、新たに理想化された顔立ちの宗茂を描いた肖像画を作らせました。
このときの経緯については、20年前に立花家17代が語っていますので、是非ご一読ください。
立花家17代が語っているとおり、新しい肖像画は京都の大徳寺大慈院で大切に伝えられてきました。
廃棄予定だった元の肖像画は、ひっそりと柳川の立花家に伝来していたようですが、その存在は忘れ去られていました。
時はめぐり昭和62年(1987)、立花家の蔵(福岡県柳川市)で行われた本格的な学術調査で、元の肖像画は傷んだ状態で発見されます。
そして今から10年前、2015年「大関ヶ原展」での全国デビュー前に、補絹や剥落止めがほどこされ、大名の肖像画にふさわしい表具に改装されました。
つまり、印象的な長めの“もみあげ”が描かれた当館所蔵の宗茂肖像画は、はからずも封印されてきたのです。
修復された当館所蔵の宗茂肖像画を見た、立花家17代の兄弟も、
「大慈院さん御所蔵の肖像画は、お参りのときに見せていただいていたけれど、これは今はじめて知った。随分ふっくらしているね。」
「もみあげが長い人だね。俺なんてもみあげがないから。」
と、“もみあげ”に注目していました。
そして今、封印が解かれた印象的な長めの“もみあげ” がお洒落にデザインされ、スタイリッシュなデイリーバッグとなりました。
あなたの暮らしに、宗茂の“もみあげ” を‼️
【ココまで知ればサラに面白い】
普段の解説ではたどりつけない、ココまで知ればサラに面白くなるのにと学芸員が思うところまで、フカボリして熱弁します。
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