2023/8/16
今月30日(2023.8.30)19時から、3回目となるオンラインツアー「立花家伝来変り兜と畳胴具足の秘密-変り兜の仕組みを知る・畳胴具足を畳んでみる-」を開催します。 【終了しました】
前回のブログでは「変り兜」の見どころを紹介しました。
よろしければオンラインツアーの予習としてご活用ください。
続いて、オンラインツアーでしか成し得ない「畳胴具足を畳んでみる」を、声を大にして宣伝します。
今回は盛りだくさんの二本立!
「変り兜」と「畳胴具足」について、植野館長が徹底的に解説します。
「畳胴具足」または「畳具足」は、その名のとおり、折り畳める甲冑です。
「畳具足」といえば、足軽などの下級武士クラスがつかう、簡素なつくりの例が多いのですが、大名クラスの「畳具足」も存在します。
今回のオンラインツアーで取り上げるのは、「鉄黒漆塗骨牌鉄繋畳具足」。
柳川藩2代藩主・立花忠茂が島原の乱に持参したと伝わります。
実戦期における大名クラスの「畳具足」と「鎧櫃」の組合せは、ほとんど現存していない作例です。
では、みなさま。
この畳具足をたたんで、右下の鎧櫃にキレイに収めてご覧にいれましょう!
……ものすごくワクワクしませんか?
実は、学芸員のわたしも、はじめて見ます。
小さな鎧櫃に収まりきらないのではないかと、少し不安です。
折り畳むことは、『文化財の保存』の立場では推奨されません。
したがって、今回のオンラインツアーが最初で最後となります。
兜を折り畳むと、こんな感じ。
ツアー内では植野館長が実際に、兜から順々に畳んでいきます。畳み方についてリアルタイムで質問できる機会は、このとき限りです。
今回を見逃すと、次の機会はありません。
これは宣伝の誇張表現ではなく、その通りですので、ぜひ今回のオンラインツアーをご覧になっていただきたいと願っております。【残念ながら終了しました】
ここで紹介している解説本はご購入いただけます
◆販売中◆ 解説本『変り兜と畳胴具足の秘密』500円(税込/送料別)強烈なインパクトを見るものに与える立花家伝来の変り兜を詳細に紹介。また、実戦期の究極の甲冑収納術である「畳胴具足」について、畳み方も解説します。◎ B6判 24ページ オールカラー
【ココまで知ればサラに面白い】
普段の解説ではたどりつけない、ココまで知ればサラに面白くなるのにと学芸員が思うところまで、フカボリして熱弁します。
⇒これまでの話一覧 ⇒●ブログ目次●
タグ: 甲冑
Posted in ●ココサラ | こちらの鎧をキレイに畳んでご覧にいれましょう! はコメントを受け付けていません
▲ページの先頭へ
2023/8/13
今月30日(2023.8.30)19時から、3回目となるオンラインツアー「立花家伝来変り兜と畳胴具足の秘密-変り兜の仕組みを知る・畳胴具足を畳んでみる-」を開催します。 【終了しました】
今回は盛りだくさんの二本立!
「変り兜」と「畳胴具足」について、植野館長が徹底的に解説します。
オンラインツアーでとりあげる、立花家伝来の「変り兜」はこちらの4点。
どの兜も、ワクワクする造形です。
それぞれ形はちがいますが、ベース(兜鉢)の構造はだいたい共通しています。
「変り兜」を二次元で説明するのは難しいので、ぜひオンラインツアーにて、三次元の視点でご覧ください。
自由自在なカメラワークで「変り兜」を鑑賞できるのは、オンラインツアーならではの醍醐味です。
オンラインツアーでは、植野館長がリアルタイムで質問にお応えします。カメラの視点のリクエストも、時間が許す限り対応いたします。
◆販売中◆ 解説本『変り兜と畳胴具足の秘密』500円(税込/送料別)強烈なインパクトを見るものに与える立花家伝来の変り兜を詳細に紹介。また、実戦期の究極の甲冑収納術である「畳胴具足」について、畳み方も解説します。◎ B6判 24ページ オールカラー
実は、「変り兜」はとても難しい……
まず、定義が曖昧です。
そして、現存する作例の多くは、制作年代がわかりません。
今となっては、装飾や祭礼のために作られたものも入り混じっているので、実戦で活躍した「変り兜」の姿が隠されてしまっています。
つまり、研究の余地が大いに残されているのです。
そんな「変り兜」、オトナの自由研究にオススメです。
今回のオンラインツアーで「変り兜」の基礎を学べば、これからの人生をかけて楽しめる趣味が手に入ります。
わー、なんてお得! 今すぐ、申し込まなきゃ!
軽率にオススメした手前、「変り兜」の作例を、ちょっとだけご紹介します。
オンラインツアーの予習として、お楽しみください。
大名家伝来の「変り兜」の例として、土佐藩主山内家の伝来品は、数が多く、バリエーションも豊かです 。
高知県立高知歴史博物館の「あなたのかぶってみたい兜はどれ!?(変わり兜の解説)」で、とても楽しく、わかりやすく紹介されています。
また、福岡市博物館では、福岡藩主黒田家だけではなく、家臣の家に伝来した甲冑も定期的に展示されています。
図録に掲載されていない兜にも出会えるチャンスなので、見逃せません。
例えば、「黒漆塗頭形熨斗前立兜」と「鉄錆地桃形鬼面前立兜」。
どちらも兜の鉢の形は変化させず、器物の形をした巨大な前立をつけています。
厳密には「変り兜」とは言えないかもしれませんが、十二分にインパクトがあります。
※画像がご覧になれない際はpic.twitter.com/2MT00JXfUr へ
「 黒漆塗頭形熨斗前立兜・紺糸威二枚胴具足・小具足付」(「黒田家の刀剣と甲冑展」)
福岡市博物館 / Fukuoka City Museum X(旧Twitter)@fukuokaC_museum
「鉄錆地桃形鬼面前立兜・紺糸威胴丸具足」
おうちDE楽しめる3D福岡市博物館! (福岡市HP)より
底知れぬ「変り兜」の”沼” に、ようこそ。
【ココまで知ればサラに面白い】
普段の解説ではたどりつけない、ココまで知ればサラに面白くなるのにと学芸員が思うところまで、フカボリして熱弁します。
⇒これまでの話一覧 ⇒●ブログ目次●
タグ: 九州大名家, 甲冑
Posted in ●ココサラ | 変り兜の実例は、現代人の想像より奇なり。 はコメントを受け付けていません
▲ページの先頭へ