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番外編-館長ブログ-「我が殿のイラスト」

2015/10/30

あれは、確か…九州国立博物館での特別演舞の時でしたか、控室にて我が殿より「立花宗茂イラストコンテストに儂も描いてみたいぞ!」(←実際は大変丁重なお申し入れでしたが、殿のお言葉に翻訳するとこうなります)

と、驚きの宣言がありました。

 

あれから、柳川からは遠く離れた熊本城のみならず全国でお忙しい日々をお過ごしのご様子…大丈夫だろうか…心配…でもきっと我が殿のことですので、この宿題見事仕上げていただけるだろうと信じて待つこと数か月…。

 

武録(ブログ)ではずいぶん悩んでいるご様子…。

柳川ではスタッフ皆で心配しておりました。が、

 

締切りのせまったある日、突然我々のもとに届いたのがこの作品。

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最初に開封した私の秘書が一言 「く、暗い…と思って裏をみたら、殿ですよ!」 「きっと何度も書き直したんだと思います(涙)」

苦闘のあとを感じさせる作品ではありましたが(しかも絵具お買いになられたんですね)、当館スタッフには概ね好評。

 

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その後私、隅々までじっくり鑑賞いたしました。

普段の展示では見えない甲冑の後姿をあえて描いているとは、さすが我が殿! と、褒めポイントを探しつつも、暗闇に迷子になったような幼気なうしろ姿に母心を感じて涙。

 

応募用紙には、

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私には、我が殿が、蘇ってしまって熊本城で今後を月を眺めつつ考える…そんな姿に重なりました。

が、一年が過ぎ、最近とみに脂が乗りきったような(フィジカルでは困ります…)ご様子に感心しきりです。

きっと仕送りも必要ないでしょう…と、よく見ると腰にあるのは、金熨斗(きんのし)の拵(こしらえ)ですか…さりげなく国許にアピールとお見受けしました。

熊本城に居並ぶ大名方に我が殿が見劣りするようなことは、私が許しませんので、しばしお待ちを。

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第3回イラストコンテスト表彰式

2015/10/30

今年は立花宗茂が大活躍の年。
展覧会やテレビ番組、書籍など、いろんなところに登場しています。

立花宗茂大活躍の一例

立花宗茂大活躍の一例(九州国立博物館にて)

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな2015年夏、立花家史料館では「立花宗茂イラストコンテスト」を開催しました。

9月5日の締切までに応募のあったイラストの数は
●イラスト部門 23点
●小中学生絵画部門 255点
●こどもぬりえ部門 654点

過去最高の応募数でした。

 

イラスト部門は、中学生から40代まで、全国各地から作品が届きました。
その中にはプロの方、アマチュアで活躍されている方、学校の美術の先生なども。

小中学生絵画部門の作品は
柳川とその周辺地域はもちろんのこと、関東地方からも届きました。
さらに宗茂生誕地のある豊後高田市の小・中学校からも
たくさんの作品をお送りいただきました。

こどもぬりえ部門では
宗茂ゆかりの柳川市・豊後高田市・大木町・棚倉町からは団体でのご応募が。
さらに九州国立博物館「戦国大名」展会場、福岡市博物館「大関ヶ原展」会場に設置していた箱にも
素敵な作品が応募されていました。
もちろん個人でお送りいただいた作品もあります。

 

さて作品の審査についてですが
イラスト部門の審査は以下のように行いました。
特別審査員(葉室麟氏、大久保ヤマト氏、熊本城おもてなし武将隊のみなさん)と
公益財団法人立花財団理事長・立花宗鑑(立花家17代当主)のそれぞれが、1位~5位を選出。
1位:5点、2位:4点、3位:3点、4位:2点、5位:1点として
各作品に点数を加算していき、総合点の高い作品から順に
千熊賞、百熊賞、柳川市長賞、豊後高田市長賞、「大関ヶ原展」賞に決定しました。

小中学生絵画部門の審査は、柳川市教育委員会にお願いしました。

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こどもぬりえ部門・三柱神社賞の審査は、三柱神社の宮司さんにお願いしました。
こどもぬりえ部門・「大関ヶ原展」賞は、三柱神社賞選外作品の中から事務局が決定しました。

 

イラスト部門と小中学生絵画部門の全応募作品と
こどもぬりえ部門の入選作品は
立花家史料館facebookページに、順次掲載しています。

 

そして10月3日、第3回イラストコンテストの表彰式を開催しました。
会場は、柳川藩主立花邸御花・元禄の間

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会場内には、小中学生絵画部門とこどもぬりえ部門の受賞作品を展示。

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イラスト部門の受賞作品は、プロジェクターで上映しました。

ご来賓として、柳川市長、豊後高田市教育長、大木町長
「大関ヶ原展」福岡会場実行委員会より福岡市博物館の堀本一繁さん
特別審査員である大久保ヤマトさんのご臨席を賜りました。

また審査結果の発表から表彰式まで、日がなかったにも関わらず
多くの受賞者とそのご家族にご参加いただきました。

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最初に主催者を代表して
公益財団法人立花財団理事の立花寛茂がご挨拶いたしました。

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次にご来賓の方々を代表して
柳川市長、大木町長よりご挨拶をいただきました。

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実は表彰式当日の朝、九州自動車道が事故の影響で一部通行止めになり
豊後高田市からの来賓および受賞者の到着が遅れる
というアクシデントがありました。
そのため豊後高田市教育長には、到着後ご挨拶をいただきました。

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つづいて
こどもぬりえ部門、小中学生絵画部門、イラスト部門の順に表彰されました。

その後は大久保ヤマトさんと立花家史料館館長・植野かおりによる講評。

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最後に来賓のみなさんと受賞者のみなさんで記念撮影をして
表彰式は終了しました。

なお通行止めの影響で到着の遅れた、イラスト部門受賞者の方々には
式後に表彰が行われました。

 

このたびのイラストコンテストのテーマは
「立花宗茂、〇〇の地に立つ」でした。
みなさん思いをこめて、宗茂をさまざまな地に立たせてくださり
本当にありがとうございました。

豊後高田市や棚倉町の小中学生の中には
自分の故郷に縁のある「立花宗茂」という人物のことを
初めて知った人が多かったことでしょう。
作品にこめた思いに「郷土の偉人」「りっぱなとのさま」と
書かれているものがいくつかあり、大変嬉しく思いました。

 

スタッフの思いつきと雑談から生まれ、第3回まで続いたイラストコンテストですが
次回の開催は未定です。
スタッフの体力と精神力と仕事のスケジュールによっては
そのうちまた開催するかもしれないし、しないかもしれません。

 

※このあとの番外編もご覧ください。

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