へっちゃらな夏、あります。
2014/8/12立花家史料館では現在、こども企画展「あつまる!アニマル!たまに…オバケ?」を開催しています。
これは、こどもたちが親しみやすいように
伝来の大名道具のなかから、動物があらわされた作品を集めた展覧会です。
中でもオススメ作品は、江戸時代後期に描かれた「芸州武大夫物語絵巻」。
広島県の三次藩士・稲生武大夫が、16歳のときに30日間にわたって
オバケと対決した実話が元になった、全3巻の長い絵巻で
夏休み期間を6期にわけて、絵巻の全話を展示しています。
このお話の主人公・武大夫は16歳当時、平太郎と名乗っていました。
平太郎はある日、友達の権八(相撲取り)と、山で百物語をします。
それからしばらく経った7月1日、平太郎と権八の元に、オバケがやってきました。
それから30日間、オバケは毎日やってきて、いろんないやがらせをします。
でも心の強い平太郎は、どんなオバケが来ても、へっちゃらです。
寝ているところに突然でっかいカエルが現れたって、へっちゃら。
友達みんなが怖がるような怪奇現象があったって、へっちゃら。
布団でゆっくりおやすみなさい。
天井からぶくぶく泡が現れたって、へっちゃら。
行灯がいきなり燃える塔になっても、へっちゃら。
お茶を飲みながら読書です。
青白い裸の何かをうっかり踏みつけたって、へっちゃら。
「あ、ごめん。そこにいるの気付かなくって。」
集団でやってきた虚無僧に添い寝されたって、へっちゃら。
そんな何事にもへっちゃらな平太郎のお話ですが、絵巻の字は読みづらいので
「へっちゃらへいたろう」と題して、絵巻に書かれている文章を元にした解説を設けました。
子供にもわかるように作った解説ですが、もちろん大人が読んでも面白いです。
また夏休み期間中は毎日、小学生以下を対象とする楽しいイベントを開催しています。
★楽しいイベントその1
「特製おばけカードプレゼント」
入館した小学生以下のお子様には、立花家史料館特製おばけカードをプレゼント。
これは、へっちゃらへいたろうに登場するオバケをモチーフにしたカードです。
カードは全部で8種類(うち1枚はシークレットカード)。
ちなみにオバケの名前や特徴は、スタッフが自由に考えました。
もらえるカードは週替わり。
「今週のカード」は、立花家史料館facebookページや、「へっちゃらへいたろうしんぶん」でお確かめください。
「へっちゃらへいたろうしんぶん」は、立花家史料館前に掲示してあるほか
公式サイトでダウンロードもできます。
おばけカードを3枚以上集めたら、なんとシークレットカードをプレゼント。
ただしシークレットなのにキラキラしてはいないので、がっかりしないように。
なお大人の方でおばけカードが欲しいという方は、受付でお申し出ください。
「今週のカード」を1枚、特別に差し上げます。
★楽しいイベントその2
「立花家史料館からの指令!うまのかず かぞえてみる」
ヒントの地図を手がかりに、展示を楽しみながら
展示品の中にいる「馬」の数を数えるゲームです。
「馬」がいる展示品のあたりには、この「うマーク」シールが貼ってあります。
これをヒントに馬を探してみましょう。
ただし数えるのは「うマーク」の数ではなく、展示品の中にいる馬の数ですので、ご注意を。
ゲームに参加したお子様には、特製オバケカードを1枚プレゼントします。
これは「今週のカード」ではなく、好きなカードをお選びいただけます。
★楽しいイベントその3
「ぬりえのびょうぶ 作ってみる?」
受付前に、ぬりえの台紙を置いたテーブルがあります。
ここにあるクレヨンで塗ってもよし、おうちに持って帰って塗ってもよし。
塗り終わったら切り取って、線に沿って山折り谷折りして、立ててみましょう。
オバケの屏風が出来上がります。
目の位置を変えたりして、いろいろな屏風の見え方を楽しみましょう。
なお、受付前で出来るのは「塗る」ところまで。
ハサミ等の貸し出しはいたしません。
切り取ったり折ったりは、おうちに帰ってからのお楽しみ。
以上、お子様向けイベントのご紹介でした。
残りの夏休みは、立花家史料館で楽しく過ごそう。
アニマルとオバケとへいたろうが、みなさんのお越しをお待ち申し上げております。