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まもなく!アニマル!

2014/6/26

つい先週末までは、刀剣が並んでいた展示ケース

 

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あっという間に片付いて

 

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おさるの屏風が入りました。

 

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そして今回もうさぎさんに、屏風立ての仕事に従事していただくことになりました。

 

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こども企画展「あつまる!アニマル!たまに…オバケ?」は、6月28日(土)から。

もちろん、おとなも楽しめます。

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今日の宗茂くん 平成二十六年六月二十日条

2014/6/20

20140620

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エツ船に乗る

2014/6/3

先日、エツ船に乗る機会がありました。

 

エツとは、カタクチイワシ科の魚で
日本では有明海にのみ生息しており
初夏になると、産卵のために筑後川を遡上してきます。

鮮度の落ちが早いため地元でしか味わうことができません。
加えて分布域が狭いので、「幻の魚」とも言われていますが
本当の「幻」にならないように、エツが生息できる環境を守る活動も行われているようです。

エツ漁の解禁期間は5月1日から7月20日。
許可された船だけが漁をすることができます。

 

エツ船は、屋形船の上で新鮮なエツ料理を楽しむもの。
この季節の、筑後川河口域の風物詩です。

私たちの乗る船は、大川の若津港を午後5時頃出港しました。

 

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海のように見えますが、川です。

 

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干潮の時間帯だったので、潟が見えています。

 

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船に乗り込むと、テーブルにはすでに料理が用意されていました。

 

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皿いっぱいの幻の魚。
あらゆる調理法で登場。

まずは塩焼き。

 

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そして唐揚げ。

 

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他に南蛮漬けや煮付けも。

さらには骨の唐揚げ。

 

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エツの骨も、うなぎの骨と同じように、唐揚げにするとお酒のおつまみにぴったりの味です。
向こう側のくるくるした部位は、腹の骨だそうです。

そして卵。

 

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忘れてはいけない、刺身。

 

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エツは小骨が多いので
鱧のように骨切りがしてあります。

 

事前にお願いすれば、エツ漁の見学もできます。

 

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きらきら光る川面に浮かぶ船には
「えつ」と書かれた旗(許可証だとか)がなびいています。
残念ながら、この日は1匹しかかかりませんでした。

獲れたエツは、すぐに味わうことができます。

 

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漁師さんから手渡されるエツ。
この後、刺身になって出てきました。
やはり獲れたては抜群の味でした。

 

料理は、エツ三昧の他に、おにぎりも用意されており
有明海の一番海苔で巻いて食べます。
そのおにぎりもまた絶品。

 

料理に舌鼓を打ち、みんなでワイワイしていると
「のだめカンタービレ」でもおなじみの、昇開橋が見えてきました。

 

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筑後川昇開橋は、大川市と佐賀市を結んでおり
船の通行のために、橋桁の一部が上下する仕組みになっています。
元は鉄道用の橋でしたが、今は歩道橋として活用され、重要文化財に指定されています。

昇開橋をくぐります。

 

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幻の魚と、絶品おにぎりを頬張る私たちを乗せた船は
筑後川の上流に向かってずんずん進みます。

川岸に葦が見えてきました。

 

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筑後川下流域には、エツにまつわる、あるお話が伝わっています。

 

むかしむかし、貧しい身なりをした僧侶が、筑後川を渡る船賃がなくて、困っていました。
見かねた一人の若者が、対岸に渡してあげたところ
僧侶はお礼にと言って、葦の葉を川に流しました。
すると、葦の葉は光る一匹の魚となったのです。
それからというもの、この魚が筑後川に繁殖し、若者は魚をとって暮らしを立てるようになりました。
この魚がエツで、僧侶は弘法大師であったということです。

 

葦原を見ていると、この伝説を思い出します。
体が葉のように平たいエツにはぴったりの伝説です。

 

楽しい時間はあっという間に過ぎるもので
清力美術館付近で折り返し、再び昇開橋をくぐって、出発地であった漁港に着く頃には
まもなく日の入りという時刻になっていました。

 

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約2時間の屋形船の旅も、いよいよ終わりです。
行きは桟橋から乗ったのに、帰りは直接岸に降りました。
いつのまにか潮が満ちていたようです。
潟は見えなくなっていました。

 

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