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今日の宗茂くん 平成二十四年八月二十四日条

2012/8/24

20120824

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料亭ランチで贅沢気分

2012/8/10

柳川藩主立花邸 御花の料亭は、当時伯爵や奥様の居室であったお部屋を
そのまま利用しています。

その料亭で、この夏楽しめるお食事がこちら。

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「贅沢ランチ 〜旬彩御膳〜」です。
調理場と料亭の若者2人がメニューを考えた、夏にぴったりのヘルシーランチ。
それをなんと2,500円(お部屋代・サービス料込)で味わうことができるのです。

今日は史料室スタッフ+博物館実習生で、贅沢ランチしてきました。
メニューを考えたスタッフの1人、料亭のゆかさんから聞いた裏話を交えつつ
「贅沢ランチ 〜旬彩御膳〜」の全メニューを紹介いたします。

さて本日のお部屋はこちら。

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新鈴の間。
ここは15代鑑徳の居室だった部屋です。
普段は室料が3,500円かかるお部屋ですので
食事代に室料が含まれていることを考えると、なんだかすでに得した気分。

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いい機会なので、室長が実習生に和室での基本的な作法を指導。
実は史料室スタッフも以前、小笠原流のお稽古を受けたのですが
すでに座布団への座り方は、忘れてしまっていました。何事も復習が大事。

とりあえず自己流で座布団に座ると、早速一品目。

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季節の和え物。
今日は「焼き茄子敷湯葉とろろ」(日によって違うそうです)
湯葉の混ざったとろろもおいしいのですが、茄子の味も絶品。

そして次に造里。

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涼しげな器に盛られた本日のお魚は、タイにカンパチにイサキ。
くるんとしたニンジンや大根までおいしくいただきました。

さて次は「かぼちゃのすり流し」

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半透明な器から何かカラフルなものが透けて見えています。
わくわくしながら蓋を取ると

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カラフル!
夏野菜がたっぷり。

ちょっと変わったすり流しを作ろうと思い
夏野菜であるカボチャ、と決めたそうです。
これは「納得の味です」と力強く言われました。
味はもちろん彩りも綺麗で、白い器によく映えます。

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温かいものが出てきました。
オープン・ザ・蓋。

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一瞬、蕎麦?と思いますが、これは「あかもくうどん」という
海藻を練り込んだうどんで、宮城県の特産品だそうです。
一口食べようと器に顔を近づけると、おつゆのいい香り。
冷たい食事の間に温かいものを挟むと、なんだかほっとします。

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こちらは「あっさり塩角煮」
夏野菜の向こうに、角煮が見え隠れしています。

夏バテの予防になる豚肉。
でも暑いときにこってり角煮はちょっとイヤかも。
よし、塩でさっぱり豚角煮だ!

という経緯で生まれた「あっさり塩角煮」。
すこしとろみのあるつゆ(あん?)をからめると、また旨し。
思いがけずトマトは温かです。

さあ、いよいよご飯ですよ。

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丼と薬味とたくさんの漬け物。

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薬味は、ミョウガにワサビに梅肉。
これは何のお供なのかというと

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「冷やし茶漬け」です。
薬味をたっぷり乗せ、ほうじ茶と鰹出汁をブレンドした特製出汁(冷)をかけていただきます。

普通は温かいお茶漬けだけど、夏は冷たくして出そう、という発想で生まれたこの一品。
夏バテ防止のために、近年お高めの鰻を頑張って入れました。

そして、いよいよデザートです。

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「米粉のアイスもなか」
アイス最中にして食すもよし
最中をパリッと割って、アイスを乗せて食すもよし。

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最中は、ちょうどよいサイズを求めていくつか取り寄せ、
検討の結果、このサイズに決定したとのこと。
アイスがちょうど収まるナイスサイズです。
米粉アイスはさっぱりしているので、食後にぴったり。
米って素晴らしい。

以上が、「贅沢ランチ 〜旬彩御膳〜」の全貌です。

メニューを決めるときは、
夏にはどういったものを食べたいか
お客様目線で考えたそうです。
こういう材料を使って、こういう風にしたいというイメージが
考案者二人の間で一致していたため、メニューはすぐに決定したとのこと。
ちなみに味付けや器のセレクトは、調理場の原氏が担当。
センスが光ります。

静かな部屋。
冷たさと温かさの両方を味わえる、彩り豊かな食事。
器に顔を近づけると漂う、まろやかな出汁の香り。
やわらかいもの、ぱりっとしたもの。
そして、ふと目を向けると障子の向こうに広がる素晴らしい景色。

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五感を贅沢に刺激するこちらのランチは、8月31日までの期間限定。

平日のお昼(11時から15時)のみで、予約が必要です。

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御花に泊まる

2012/8/6

柳川藩主立花邸 御花では8月4日、5日と、
毎年恒例の「七福神夏祭り」が開催されました。

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立花宗茂ゆかりと伝わる七福神が、立花家に伝わっており
それが七福神夏祭りの名前の由来であるとかないとか。
何はともあれ、今年もたくさんのお客様にお越しいただき、
楽しいお祭りになりました。

さて、楽しんだ後には片付けをしなければなりません。
そして片付けをすると、夜遅くなってしまいます。
帰るのがちょっと大変。

そういうわけで、祭り2日目の夜は立花邸御花内のホテル松濤館に泊まることにしました。
滅多にないことなので、この機会に室内の様子をリポートしてみたいと思います。
御花にお泊まりになる際の参考にしていただけましたら幸いです。

なお前半部分の画像が暗いのは、部屋を使う前に撮ってしまおうと
夜中に撮影したためですのでご了承ください。

泊まった部屋は2階の洋室(ツイン)。

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お部屋のテーブルには、ウエルカム「越山餅」とおしぼり。
越山餅は、柳川名物のお菓子です。
売店でも販売しておりますので、お土産にどうぞ。

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越山餅にはお茶が合います。
熱いお茶でほっと一息。

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お茶の横にふと目を移すと、あらきれいなお花が。

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心和みます。

ベッドの上には、浴衣類。
あると便利な巾着袋と足袋靴下もご用意。

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撮影のために出しましたが、足袋靴下は袋に入っていて新品です。
浴衣とは違い、お持ち帰りいただけるものです。

では洗面所をのぞいてみましょう。

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明るく清潔なバス・トイレ。
トイレは洗浄機能付き。
ドライヤーもあります。

アメニティはこちら

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歯ブラシはもちろん、綿棒やヘアゴムも。
シャンプーは、「芯まで届く、うるおいで はずむ、まとまる、艶髪へ」でおなじみの赤のTSUBAKI。
石けんは御花のロゴ入り。

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タオルにも「Ohana」と素敵に刺繍されてます。

お風呂は長い足も伸ばせる悠々サイズ。
祭りの疲れも癒やされます。

明日も朝から仕事ですが
枕元には賑やかに起こしてくれそうな目覚まし時計と
蚊の多い柳川には欠かせない蚊取り器があるので安心。

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SonyのBRAVIAでオリンピックを見ながら、いつの間にか寝ていました。

柳川の夜は静かです。
ゆっくり休むことができます。
ゆっくり休みすぎて、うっかり寝坊してしまいます。
せっかくの目覚まし時計をONにしていませんでした。

さて実は松濤館の朝食は超豪華です。
残念ながら今回は素泊まりでしたので、画像がありません。
御花マップにティンドラ・ドロッペさんが描かれた朝食の絵がありますので
そちらをご覧いただきます。どうぞ。

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いかがですか、おいしそうですよね。
ちなみに私の朝食は、前日に夏祭りでゲットしたおはぎでした。

明るくなったので外の様子がわかるようになりました。
ベランダにはテーブルと椅子があります。

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風を感じながら風呂上がりの一杯を楽しむもよし、
緑いっぱいのお庭をスケッチするもよし。

よく見てみると、ベランダの柵はお花みたいでした。

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さて外の景色はどうでしょう。
前の晩の東庭園はこんな感じでしたが

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すっかり片付いています。

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右手には松濤園。

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観光コースとは違った角度で見ることができます。

ところでお部屋には御花に関係のある3冊の本が備えてあります。

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左から
立花文子自伝『なんとかなるわよ』
立花和雄自伝『柳川の殿さんとよばれて』
北原白秋『思ひ出』

立花文子は、15代当主・立花鑑徳の娘で16代当主夫人。
立花和雄は、元帥島村速雄の息子で16代当主。
この二人が戦後、御花を料亭・旅館としてスタートさせ、現在の御花の基礎をつくりました。

そして立花和雄は、柳川が生んだ詩人北原白秋をこよなく愛し
この『思ひ出』を完全復刻しました。

戦後の御花の歴史に触れることのできる3冊です。

読書のお供には、冷蔵庫の中の飲み物(有料)をどうぞ。

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立花伯爵家農場橘香園で作られた、世界に誇るみかんジュース「蜜柑搾り」や
その「蜜柑搾り」をつかったシュワシュワの「西洋炭酸水」がおすすめです。
ただし時期によっては置いてない場合もございます。

御花のチェックアウトは11時。
朝もゆっくりすごせます。
お帰りの前に、ぜひこちらをご記入ください。

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アンケートにお答えいただいたお客さまの中から、抽選で毎月2名様に御宿泊優待券をプレゼント。
また右の「思い出」ノートには、旅の思い出や御花の感想などをご自由にお書きください。

そろそろ出勤の時間ですので、リポートもここまで。
松濤館から立花家史料館まで徒歩1分弱。
今日も一日頑張ります!と思っている間もなく着いてしまいました。
たまにはこんなのもいいですね。

柳川藩主立花邸 御花・松濤館について、
料金やお得なプランなど、詳しくはこちらをご覧下さい。

さてみなさん、次の旅行先はもうお決まりですか。
柳川の国指定名勝「立花氏庭園」の中にあるホテル松濤館で
のんびりと静かな夜を過ごすというのは、いかがでしょう。
ご予約の際には是非「ブログを見て」とお伝えください。
何も特典はございませんが、ブログの中の人が喜びます。

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