「柳川立花家と島津家」展顛末記 〜その1 史料搬出〜
2011/10/14twitterでもときどき触れましたが、
10月8日より都城島津伝承館にて「柳川立花家と島津家」展を開催中です。
今回より数回に分けて、この企画展の準備風景をお送りします。
まずは9月27日〜28日に行われた搬出作業の巻から。
都城から学芸員と日通の美術品輸送スタッフが到着。
史料を、収蔵庫から広い部屋に移動するところから作業開始です。
今回は福岡の日通さんもヘルプに来ていたので
力持ちな男手がいっぱい。
あっという間に運び終えました。
まずは、作品の状態を確認して調書に記入していきます。
貸出前と後とで状態が違った場合、借りた側の責任になりますので
傷やほつれ、取り扱う際に注意する点など、こと細かに記入します。
おとなしくチェックを待つ婚礼調度たち。
小さなものが多いので時間がかかります。
でも大事な作業です。
じっと見られる雷切丸。
チェック前にちゃんとお手入れしたので、恥ずかしいところはありません。
見られた後は、きちんと梱包されます。(これはまだ梱包途中の状態)
こちらは、国宝の短刀「吉光」です。
中身は、展示でご覧ください。
間にクッションを挟んだ二重箱にきちんと梱包されました。
他の作品も、日通さんが手際よく梱包していきます。
それぞれ、作品の大きさに合わせた箱に収まっています。
ヤマトロジスティクスさんもそうですが、
美術輸送の専門の方々は箱作りの天才です。
じゃーん。今回都城まで作品を運ぶのはこの車。
「AIR CONDITIONER」で「AIR SUSPENSION」なトラックです。
作品たちもさぞや快適な旅になることでしょう。
この中に次々と積み込んでいきます。
そして、いざ出発。
道中気をつけて〜。
【次回予告】
立花家史料館の学芸員が都城へレッツ出張。
南九州特有のゆるりとしたリズムで
展示替え作業を行いました。
次回「柳川立花家と島津家」展顛末記 〜その2 展示替えと開会式〜
お楽しみに。