三池の御前山二山競演に圧倒される
2011/7/257月24日に三池において御前山二山競演(三池の大蛇山)がありました。
大牟田市には柳川藩と三池藩の藩境が通っており
大字三池(本町)は柳川藩領、大字新町は三池藩領でした。
本町の山車は、その昔柳川藩主から贈られたと伝えられるものだと聞き
「それは見にいかねば!」と、馳せ参じた次第です。
山を待つ若人たち。地域に根付いた祭りなんだと感じます。
背中の祇園守りについつい親近感。
もうもうと煙を吐きながら、本町の大蛇山がやってきました。
こちらは雄だそうです。
続いて向かい側からやってきたのは新町の大蛇山。
こちらは雌です。
こうして、雄大蛇と雌大蛇の年に一度の逢瀬が始まります。
さてさて、柳川藩主から贈られた山車とはどんなものでしょう?
おお!祇園守発見!これは3〜5代藩主の祇園守っぽいかな。
では新町の山車はいかに?
こちらには三池藩の祇園守と杏葉がありました。
渋さの中に歴史を感じます。
翻って本町の山車を後ろから見るの図。
色とりどりで美しい装飾です。
ん?上と下で祇園守の種類が違うぞ?
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、
真ん中の結び目があるかとか全体的なかたちとかの違いです。
そんな疑問はさておき、山車の中をのぞいてみると
大蛇の腹らしきものが見えました。
そうこうしているうちに祭りの進行し
本町・新町それぞれのこどもたちによる祇園楽の演奏の後
花火の競演が始まります。
わっしょい部長のホラ貝の音と共に花火がぱちぱち、煙がもうもう。
あたりは真っ白になりました。
そして、お待ちかねの「かませ」です。
無病息災を祈って、小さな子供達が大蛇の口の中にあーんとされます。
最近の子供は小さな頃から大蛇山を見慣れているので、意外と泣かないそうです。
そして祭りも終盤、雄大蛇と雌大蛇が尻尾を打ち合います。
「ほらほら交尾だよ」と保存会のおじさんがにやにやしながら教えてくださいました。
はい、知ってます。
二本の尻尾の下に見えるのは、これまでに誕生したお子様大蛇の内の一匹です。
さきほどの花火の間は走り回っていました。
尻尾の打ち合いが終わると、新町の大蛇は一気に方向転換をします。
そして、雌大蛇はまた煙を吐きながら新町に帰っていきました。
こうして一年に一度の逢瀬は幕を閉じましたとさ。
雄大蛇(右)が心なしか寂しそう。
二山競演の間、事故の無いようにと、常に山車の上で見守る男衆がいました。
みなさんに守られて、三池の大蛇山祭りはこれからも続いていきます。
貴重なものを間近で見せていただきました。
三池のみなさん、大牟田青年会議所のみなさん、ありがとうございました。
ところで、柳川藩から贈られた山車については
記録が残っていないため詳細がわかりません。
何かご存じの方いらっしゃいませんか。
☆おまけ☆
あちらとこちらの大蛇にかまれる専務
大蛇山は見慣れていませんが、泣きませんでした。
立花家のお盆(お送り編)
2011/7/15一昨日おんぶでお迎えしたご先祖さまを、今日は船でお見送りします。
精霊船(おしょろさん)です。志岐さんの力作。
先代夫人の初盆なので、花がお供えしてあります。
東庭園のお池に浮かび、そのときを静かに待つおしょろさん。
提灯に火が灯りました。一番綺麗な瞬間のおしょろさん。
お供え物も一緒に乗ります。これで道中のお食事もばっちり。
いざ出発するおしょろさん。見送る立花家の人々。
火がついて一気に燃え上がるおしょろさん。
右は急いで逃げる志岐さん。
盛大な炎と共にご先祖さまたちは満月の空へと昇っていかれました。
さようなら。また来年。
立花家のお盆(お迎え編)
2011/7/13立花家では、一般的なお盆より一ヶ月早い7月にお盆の行事を行います。
迎え火の準備ができました。松を使っています。
いざ、点火!
めらめら燃える炎を目印にご先祖様たちのお帰りです。
お帰りになったご先祖様をおんぶでお連れします。
お仏間まで運びます。重い?
お仏間にご到着。お帰りなさいませ、ご先祖さま。
立花家のご先祖の他に、戦没者(岩屋城とか島原の乱とか)の方々も
お帰りになるので、15日までのお仏間はさぞや賑やかなことでしょう。