Twitter
Instagram
facebook
Twitter
Search:

特別展のみどころ―宗茂の家紋―

2010/11/2
宗茂の軍扇にあらわされた杏葉紋

宗茂の軍扇にあらわされた杏葉紋

立花家の御定紋といえば「祇園守紋(ぎおんまもりもん)」ですが、初代藩主立花宗茂が使用していた家紋は何かご存知でしょうか?
答えは「杏葉紋(ぎょうようもん)」です。
この杏葉紋は豊後大友家の家紋であり、立花家は名門大友家より杏葉紋の家紋を使用することが許された「同紋衆」でした。
宗茂も元は大友家に仕える武将であり、秀吉によって柳川に領地を与えられ大友家から独立した後も、この杏葉紋を家紋として使い続けていました。
その後、立花家は祇園守紋を家紋として用いるようになりますが、杏葉紋を使わなくなったわけではなく、時に両者を併用することもありました。

立花家に代々伝来する軍旗(複製?)にあらわされた杏葉紋

立花家に代々伝来する軍旗(複製?)にあらわされた杏葉紋

同じ杏葉紋といっても宗茂以前に立花家で用いられていたと思われる杏葉紋と、宗茂の所用品にあらわされた杏葉紋、そして2代藩主忠茂以降に用いられた杏葉紋では、かたちが違うようです。
今回の特別展では、たくさんの武具や調度を展示する予定ですが、その中には様々な家紋のかたちを見ることができます。
その家紋のかたちをよく見ていくと、道具の所用者や時代により、少しずつ違いがあることが分かります。
本当に微妙な違いのものもありますので、よく見比べないと分かりませんが、そのかたちの変化が一体何を物語っているのか、興味はつきません。
ちなみに、右上の写真が宗茂の使用した杏葉紋、右下がおそらく宗茂以前に用いられていたと思われる杏葉紋です。
こうして並べてみると、違いが一目瞭然です。
皆さまも特別展にお越しになった際は、是非家紋のかたちに注目してみてください。何か新たな発見があるかもしれません。

▲ページの先頭へ

特別展のみどころ

2010/10/23

特別展「立花宗茂」開催まで、あとわずかとなりました。
本日は展覧会のみどころについて、ご紹介します。

御花の大広間に飾られた金甲今回の展覧会の目玉は、なんといっても立花宗茂の具足の露出展示です。
宗茂所用の具足1領を露出展示し、その周囲に金甲数十頭を並べる予定です。
金甲とは桃の実をかたどった桃形兜(ももなりかぶと)に金箔を押したもので、立花家には同種のものがなんと239頭伝わっています。どうやらこの兜は藩主の馬回りを固める一隊にそろって着用させたもののようです。
古いものは桃山時代までさかのぼりますので、宗茂の出陣の際にも、この金甲を着用した兵士が、ずらりまわりをかためていたのでしょう。

宗茂の甲冑の露出展示は初めての試みであり、一体どのような展示になるのか、私たちも楽しみです。
そのほかにも見所満載の特別展「立花宗茂」。11月13日から開催されますので、是非ご来場ください。

▲ページの先頭へ

西鉄イベント&「雷神の足」観賞

2010/10/22

101021先週、西鉄福岡駅のイベントブースにおいて、特別展「立花宗茂」のPR活動が行われました。
このイベントは西鉄、南海電鉄、和歌山県九度山町、柳川市の共同PRキャンペーンで、九度山町からは真田幸村の甲冑隊が、柳川からは立花宗茂の甲冑レプリカと古武道隊が参加しました。
実は立花宗茂と真田幸村は同じ1567年生まれ。同じく1567年生まれの伊達政宗らと比べると宗茂の知名度は決して高いとは言えませんが、この特別展を契機に、宗茂の知名度が少しでも上がればいいなと思っています。

その後、博多のぽんプラザホールで公演された「雷神の足」を観賞してきました。劇中の「雷神」とは雷を切ったという伝承をもつ大友の将、戸次道雪のことですが、その道雪の輿をかつぎ、文字通り「足」となって活躍した人々を描いた物語でした。
道雪の輿の担ぎ手として、博多の祇園山笠の舁き手を登場させている点がユニークです。
また、登場人物それぞれが生き生きと魅力的にあらわされ、演出もあっと驚く仕掛けが施されており、とても楽しめました。
地元柳川の人々にも、是非見ていただきたい作品です。

▲ページの先頭へ

宗茂甲冑のレプリカ

2010/10/9

福岡県立香椎工業高校様から立花宗茂甲冑のレプリカを借用しました。
この甲冑は、香椎工業高校の生徒さんが授業の一環として製作されたもので、鋼板等を加工して作られており、重さもなんと15kgあります。
複製したのは、御花史料館所蔵の「鉄皺革包月輪文最上胴具足」。
担当の先生のお話によると香椎工業高校の電子機械科では、数年前から毎年1領ずつ、甲冑を製作されているとのことで、おととしの甲冑は直江兼続、そして昨年が立花宗茂でした。

101009御花スタッフの一人が試しに着用してみました。
着た感じは想像していたものよりは軽いとのですが、長時間着用するのはやはり大変そう。
本物の甲冑は胴の部分だけで12kgありますので、考えただけで気が遠くなります。

今月16日には、このレプリカの甲冑を着て、西鉄福岡(天神)駅にて特別展「立花宗茂」のPRを行います。
場所は西鉄福岡駅の北口改札前広場、時間は11時から15時までです。
和歌山県の九度山町からは、真田幸村の甲冑隊もやってきます。
お近くにお住まいの方は、是非10月16日に西鉄福岡天神駅まで足をお運びください。
お待ちしております。

▲ページの先頭へ

特別展イベント情報更新

2010/9/17

特別展イベント情報を更新しました。
宗茂展の関連イベントとして講座・講演会および、諏訪原寛幸氏の戦国武将イラストパネル展を開催いたします。
詳細はこちらをご覧ください

諏訪原寛幸氏は三国志や戦国武将などを主に描かれているイラストレーターで、「新三国無双」「戦国無双」のキャラクターデザインも手がけています。
宗茂展のポスターにも、諏訪原氏の描いた宗茂のイラストを使わせていただいていますが、「かっこいい」とスタッフの間では大好評です。

今回のイラストパネル展では、宗茂を中心に関係の深い戦国武将のイラストを展示する予定です。
皆様も是非イラスト展をご覧いただき、華麗なる戦国武将画の世界をご堪能ください。

▲ページの先頭へ

宗茂展ポスター

2010/9/3

100903宗茂展のポスターが完成したので、御花の掲示スペースに貼ってみました。
シンプルなデザインのポスターですが、ずらりと並べて貼ってみると、なかなか壮観です。

展覧会の準備も着々と進んでいます。
現在印刷してもらっている特別展のチラシが完成すると、次はポスター・チラシの発送作業に入ります。
美術館・博物館などの関連施設に宗茂展のポスターを送付し、掲示をお願いするのです。

御花史料館で特別展を開催するのは今回が初めて。
学芸室にポスターが山と積まれている様子は、私たちにとって新鮮な光景です。

▲ページの先頭へ

宗茂プロジェクト400について

2010/8/31

特別展「立花宗茂」の開催に向け、プロジェクトチームを立ち上げました。
その名も「宗茂プロジェクト400」。
このプロジェクトは、御花の様々な部署から集まった6名のメンバーにより活動しています。
現在、宗茂に関連した様々なイベントや関連グッズなどの企画を進めているところです。

ちなみに、プロジェクト名についた400という数字は何の事かと言うと……
実は今年2010年は、立花宗茂が「宗茂」という名乗りを初めて用いた慶長15年(1610年)から数え、ちょうど400年にあたるのです。
これを機会に、少しでも多くの方に宗茂の魅力を知っていただければと考えています。
頑張って活動していきますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします。

▲ページの先頭へ

特別展「立花宗茂」

2010/8/5

こんにちは。御花史料館の学芸スタッフです。
久しぶりのブログ更新となります。

この秋、御花史料館で開館以来初めてとなる特別展を開催いたします。
その名も特別展「立花宗茂」。
柳川藩の初代藩主である立花宗茂の生涯とその魅力を、宗茂所用の美術工芸品や関連文書の展示を通じて紹介する特別展です。
会期は平成22年11月13日〜平成23年1月10日まで。

戦国武将としての立花宗茂の一般的な知名度は、残念ながらあまり高いとは言えませんが、この展覧会で初めて宗茂を知る方にもわかりやすくその魅力を伝えられるような、ビジュアルな展示を目指しています。

特別展の詳細な情報は、現在準備中の特別展特設サイトにて少しずつ公開していく予定です。
どうぞお楽しみに!

▲ページの先頭へ

特別記念講演会その2

2009/1/6

11日に開催予定の特別記念講演会については、すでにお知らせしていますが、少し詳しくご紹介します。

講演会の後、演題「勇将たちの友情-立花宗茂と島津義弘-」にちなんで、講師の山本先生を囲んで、島津家32代当主島津修久氏、立花家17代当主立花宗鑑氏との鼎談会を予定しています。宗茂と義弘、この二人の武将の関係についてはとても興味深いお話がありますが、それはぜひ講演でお聴きいただきたいです。

そして、関ヶ原をむかえる立花家と島津家…となるのですが、それから409年後の今、両家の当主がそれぞれの思いを語るのが今回の鼎談です。これは不思議な偶然ですが、旧大名家の子孫で国許を本拠とし、株式会社組織として歴史資産を守り公開しているのがこの両家なのです。このようなケースは他ではあまりないと思うのです。

長ーい歴史のつながりを感じさせる講演会となりそうです。当日は立花宗茂のレプリカ兜の展示販売などもしています。まだお席に余裕がありますので、当日参加もできます。ぜひお越しください。

▲ページの先頭へ

特別記念講演会について

2008/11/15

展覧会の関連行事は盛り沢山準備中です。

もちろん福岡県立美術館での企画も沢山ありますが、柳川でもいろいろな催しが予定されています。その中でもとっておきトピックスの特別記念講演会についていち早くお知らせしたいと思います。

柳川では、歴史のお話を・・・ということで、このたびは東京大学史料編纂所教授の山本博文先生におこしいただき、『勇将たちの友情-立花宗茂と島津義弘-』と題したご講演を予定しております。平成21年1月11日(日)、御花松濤館で開催いたしますが、詳しくは御花史料館HPで近日中にご紹介および事前申し込みの受付をいたしますので、そちらでご確認下さい。

山本先生と言えば「江戸お留守居役の日記」をはじめ多くの著書で有名ですが、12月にはNHK教育テレビ「知るを楽しむ・歴史に好奇心」で「ナナメ読み忠臣蔵」4回シリーズにご出演予定です。とにかくご多忙な毎日ですが、「立花宗茂はとても好きな武将なので…」ということで今回の申し出を快諾していただきました。

熱いハートとクールな頭脳で、どんな宗茂像をお話していただけるのか、今からとても楽しみです。

▲ページの先頭へ